妊娠初期などは、食欲不振や吐き気などの症状を伴う悪阻(つわり)が起きやすいです。
また、このような状態のとき、妊婦さんはどうしても歯磨きをするのがつらくなり、それに伴って虫歯のリスクも上昇しやすくなります。
ここからは、妊娠中の歯磨きがつらい場合の対処法について解説します。
下を向いて小刻みに磨く
妊娠中の悪阻がひどく、歯磨きをするのが難しい妊婦さんは、歯磨きの仕方を工夫しましょう。
効果的な方法の1つとして挙げられるのが、下を向いて歯ブラシを小刻みに動かすように磨く方法です。
こうすることにより、口に伝わる刺激が軽減され、嘔吐反射が起こりにくく、ある程度口内のプラークは落とすことができます。
また、奥歯を磨く際には、縦ではなく横から歯ブラシを入れるようにすることで、気持ち悪さを感じにくくなります。
歯磨き粉をつけずに磨く
悪阻で歯磨きをするのが難しい妊婦さんは、歯磨き粉をつけずに磨くという方法も試してみましょう。
歯磨き粉の中には、味やニオイが強いものもあり、このような製品をつかって歯を磨くこと、気持ち悪くなりやすい可能性があります。
中には、「歯磨き粉がなければ磨いた気がしない」という方もいるかもしれませんが、大事なのは「磨けた気がするかどうか」ではなく、「磨けているかどうか」です。
確かに、歯磨き粉の発泡作用は爽快感があり、磨けた気分になりますが、正しいブラッシングさえできていれば、歯磨き粉をつけなくても特に問題はありません。
ちなみに、歯磨き粉を使用しない歯磨きも満足にできないという場合は、デンタルリンスやうがいなど、他の方法で口内ケアをするのも効果的です。
“ながら磨き”をする
妊娠中で気分が優れないとき、歯磨きだけに集中してしまうと、どうしてもいつもより敏感になり、嘔吐反射などが起こりやすくなります。
そのため、極力歯を磨いているということを意識しないように、“ながら磨き”を行いましょう。
こちらは、テレビを観たり、スマホを使ったりしながら行う歯磨きで、こうすることによって意識が分散されるため、気持ち悪さが軽減される可能性があります。
まとめ
ここまで、妊娠中の歯磨きがつらい場合の対処法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
妊娠中の歯磨きは、できる限り体調の良いタイミングで行うようにし、一日中体調が優れないという場合には、前述したような方法を実践しましょう。
また、妊娠中に歯の違和感を覚えた場合には、すぐ歯科クリニックに相談し、マタニティ歯科の治療や歯磨き指導などを受けるべきです。
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