予防歯科における7つのポイントについて解説します

予防歯科とは、虫歯を発症してからの治療ではなく、虫歯になる前の予防を大切にすることを指しています。
また、予防歯科には重要なポイントが3つほど存在し、すべてを意識して初めて虫歯を予防することができます。
今回は、こちらのポイントについて解説したいと思います。

フッ素を歯に残す

予防歯科における1つ目のポイントは、フッ素を歯に残すことです。

フッ素は、歯の質を強くする天然元素の1つで、日常生活において食事などを通し、私たちの身体に摂取されています。
具体的には、歯のエナメル質を修復したり、歯の質を強化したり、菌の働きを弱めたりといった力を持っています。

また、なるべくフッ素を歯に残すには、歯磨きの仕方を工夫する必要があります。

例えば、数十秒の短い時間よりも、3分程度の長い時間をかけて歯を磨く方が、フッ素が口内に残りやすくなりますし、歯磨き後のすすぎに関しては、5~15mの水で1回行う程度にとどめておくことで、フッ素が完全に洗い流されてしまうのを防止できます。

歯垢を落とす

予防歯科における2つ目のポイントは、歯垢を落とすことです。

歯垢は、歯の表面に付着して増殖する、いわば細菌のかたまりです。
1mgの歯垢には約2~3億の細菌がいると言われていて、こちらは虫歯だけでなく、歯周病や口臭などの原因にもなります。

また、歯垢をしっかりと落とすには、自身に合った歯ブラシ、歯磨き粉の使用、デンタルフロスの併用が欠かせません。

歯ブラシを選ぶ際は、ヘッドの大きさ、毛の硬さ、ハンドルの握りやすさを考慮し、歯磨き粉はなるべく薬用効果のあるものを選ぶべきです。
デンタルフロスに関しては、歯ブラシとあわせて使用することにより、歯垢の除去率が約1.5倍にまで跳ね上がります。

細菌を増やさない

細菌を増やさないことも、予防歯科におけるポイントの1つです。

口内で細菌が増えると、虫歯などトラブルの原因となる歯垢が生成されます。
また、唾液には口内の細菌を洗い流す自浄作用がありますが、就寝中は唾液の分泌が少なくなるため、その作用が低下し、虫歯の原因となるミュータンス菌などが増殖します。

こちらの対策としては、殺菌剤配合のデンタルリンスを就寝前に使用することをおすすめします。

食生活を見直す

予防歯科のポイントとしては、食生活を根本から見直すことも大切です。

虫歯菌は糖質を好み、それをエサにして増殖していきます。
そのため、なるべく甘いものの摂取は控えなければいけません。

また糖質は、甘いものだけでなくパンやご飯などの炭水化物にも含まれています。
つまり甘いものだけでなく、糖質そのものの摂取についても減らすように意識すべきだということです。

さらに、虫歯予防を行うにあたって間食はご法度です。
間食が多ければ多いほど、口内が酸性に傾きやすくなり、歯が溶けて虫歯を発症しやすくなります。

1日3食、ある程度時間を決めて食事を摂れば、ダラダラと食べるよりも虫歯のリスクは軽減できます。

こまめな水分補給

予防歯科におけるポイントとしては、こまめに水分を補給することも挙げられます。

食事をした後は、その都度ブラッシングをして食べカスやプラークを取り除くのが望ましいです。
しかし日頃忙しい方は、なかなか毎食後ブラッシングをすることができません。
特に昼間などは仕事で家にいないことが多く、口内ケアが難しくなります。

一方、日中活動するときや食事中、食後に水を摂取すれば、ある程度口内を洗い流すことができます。
また口内が乾燥しがちな方は、適宜水を口に含むことにより、唾液の分泌量が少ないのを補えます。

ストレスを軽減させる

ストレスを軽減させることも、予防歯科における重要なポイントの一つです。

ストレスが溜まると、交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑制されます。
また唾液の質も変化し、水分量が減ってネバネバした唾液になるため、必然的に自浄作用も低下します。
そのため、なるべくストレスが溜まらないように意識しなければいけません。

ストレス社会と言われる現代において、一切ストレスを感じずに生活するのは不可能に近いです。
それでも、適宜リラックスする時間を設けることにより、ある程度唾液の質は向上させられます。

定期検診を受ける

予防歯科は、患者さんのセルフケアだけで完結できるものではありません。
やはり、歯科クリニックで定期検診を受けることが大切です。

自宅でのブラッシングでも、食べカスやプラークはある程度除去できます。
しかし、プラークが固まって石化した歯石については、ブラッシングで除去することができません。

また歯石は細菌の温床であるプラークが固まったものであり、虫歯や歯周病のリスクを著しく高めるものです。
さらに、歯石の表面はザラザラしているため、除去しなければどんどん蓄積していきます。

歯科クリニックで定期検診を受ければ、口内を検査してもらえるだけでなく、専用の器具で蓄積した歯石をキレイに除去してもらえます。

まとめ

ここまで、予防歯科における重要なポイントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
有効成分であるフッ素を歯に残しながら、歯磨きで歯垢をしっかり落とし、なおかつ細菌を増やさない工夫をすることで、初めて虫歯のリスクを下げることができます。
虫歯を発症すると、食事の際に痛みが出たり、口臭によって周囲に迷惑をかけたりするおそれがあるため、早めに予防しておくに越したことはありません。
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