ホワイトニングを受けると歯を白くすることができますが、いつまでも白いままではなく、いずれ色が戻ってしまいます。
しかし、どうせなら白い状態を長くキープしておきたいものです。
白い歯が元に戻る色戻りは、どうやって防いだらいいのでしょうか?
その方法について、解説します。
ホワイトニングの持続時間は?
ホワイトニングの施術を受けると、しばらくは白い歯のままで過ごすことができます。
その期間は施術内容によって異なりますが、短いものでも3ヶ月、長ければ1年ほど白い状態が継続します。
ただし、食生活や歯磨きの方法などによっても持続時間は異なります。
白い歯を長くキープするには、着色汚れへの対策も必要となるのです。
そして、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングでも持続する期間は異なります。
なるべく色戻りを遅らせたいのであれば、オフィスホワイトニングよりもホームホワイトニングの方がおすすめです。
ゆっくりと歯を白くしていくので、個人差はあるものの、目安として1年ほど継続します。
希望する白さになるまで施術を継続するのですが、大体2週間も続けると、歯の白さが持続しやすくなります。
ただし、ホームホワイトニングでは完全に白くなることは難しいでしょう。
しっかりと白くしたい場合は、オフィスホワイトニングの方がおすすめです。
オフィスホワイトニングは歯科医院で施術を受けることになり、ホームホワイトニングよりも濃度が高い薬剤を使用するので、1回で歯が白くなります。
持続する期間を長くするには?
オフィスホワイトニングは、1回で歯がかなり白くなりますが、3~6カ月ほどで白さが消えていくため、追加でホワイトニングをしなくてはなりません。
追加で行うホワイトニングは、タッチアップホワイトニングと呼ばれます。
完全に色戻りしてしまってから追加で行う場合、再び白くするには数回の施術を受ける必要があります。
タッチアップホワイトニングを行うタイミングを早くすれば、白さをキープしやすくなります。
また、ホームホワイトニングと併用するのもおすすめです。
オフィスホワイトニングを受けてから定期的にホームホワイトニングを行っていくと、白さを長くキープできるでしょう。
施術前に歯の清掃をしておくことも、持続する時間を長くするポイントです。
表面に汚れが残っていると、色戻りも早くなってしまいます。
ホワイトニングを定期的に行うのが面倒だという場合には、セラミックのクラウンを被せることで、歯を白くするという方法もあります。
禁煙することも大切
ホワイトニングの入り戻りを防ぐためには、禁煙も必要不可欠です。
タバコに含まれるタールは、黒や茶色をした物質であり、いわゆるヤニと呼ばれる着色の原因になります。
またタールは歯の表面を覆う膜であるペリクルと結びつきやすいため、食事以上に注意しなければいけません。
ちなみに、喫煙には歯茎の血流を悪化させたり、唾液の分泌量を減らしたりする作用もあります。
これらは後戻りだけでなく、虫歯や歯周病のリスクを高める原因にもなります。
そのため、ホワイトニングを機に禁煙をした方は、その後も継続して禁煙することをおすすめします。
アルコールの摂取もなるべく控えるべき
後戻りを防止するためには、アルコールの摂取量も少なくすることをおすすめします。
特に注意したいのは、着色のリスクが高い赤ワインです。
赤ワインにはタンニンという成分が含まれていて、こちらはホワイトニング後の歯を再び黄ばませる原因になります。
またアルコールには利尿作用があり、飲みすぎると身体の水分が減少します。
ここでいう身体の水分には唾液も含まれていて、唾液の分泌量が減少すると、喫煙と同じく虫歯や歯周病のリスクも増大します。
そのため、着色しにくい透明のお酒であれば、際限なく飲んでも良いというわけではありません。
ホワイトニング歯磨き粉の使用もおすすめ
先ほど、定期的なホワイトニングが面倒な方には、セラミッククラウンがおすすめだという話をしました。
同じようにホワイトニングを面倒に感じる方は、ホワイトニング歯磨き粉の使用も検討しましょう。
ホワイトニング歯磨き粉には、歯の着色汚れを除去できるさまざまな成分が含まれています。
例えばポリエチレングリコールは、ヤニやコーヒーなどの着色汚れを落とせますし、ハイドロキシアパタイトは歯の表面の汚れを落とす効果が高いです。
ホワイトニング歯磨き粉はドラッグストアなどでも購入できるため、気軽に後戻りを防ぎたいという方は、自身に合った歯磨き粉を探してみましょう。
後戻りは勘違いの可能性もある?
ホワイトニングを行った後、「短期間で歯が黄ばんでしまった」と感じることがありますが、こちらは勘違いの可能性もあります。
なぜなら、目の慣れによって後戻りが起こったように感じる可能性があるからです。
ホワイトニング直後は歯の白さが新鮮に映りますが、そこから数日間経過すると、白さに目が慣れてしまいます。
毎日鏡で自身の歯を見ていると、元の歯の白さがどれくらいだったのかがわからなくなり、本当はあまり戻っていなくても「色が戻った」と感じてしまうのです。
そのため、施術後短期間で色戻りを感じた場合は、焦らずに歯科クリニックに相談してみましょう。
まとめ
ホワイトニングは、一度行えばその後ずっと歯が白いままになるというわけではなく、持続時間があります。
それを過ぎると色戻りしてしまうので、白い歯を持続させるためには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用したり、ホームホワイトニングである程度白くし、その状態を維持する必要があります。
自分の希望に合った方法で、なるべく長くキープできるように工夫しましょう。
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