過剰歯の特徴~大人も子どもも注意すべき歯について~

人間の歯は、時として多く生えすぎてしまうことがあります。

一般的な歯の本数より多く生えている歯を“過剰歯”と呼ぶのですが、これは決して珍しいことではありません。

何より、子どもだけでなく、大人になってから発覚することもあるのです。

本記事では、過剰歯の特徴についてお話ししたいと思います。

過剰歯の特徴と生えてしまう原因

過剰歯の最大の特徴は、歯が多く生えていることにありますが、その原因は未だに分かっていません。

考えられる要素としては、歯が作られる段階で、顎の骨の中で歯の卵が余分に作られたり、2つに分かれたりしたことが挙げられます。

通常の場合、歯の基となる歯の卵は、乳歯なら20本、永久歯なら28本~30本と、歯の本数と同じ数になります。

歯の形成段階で起こる現象ですから、目視では歯の生え変わりの時期などに確認しなければ発見できません。

また、過剰歯は女性よりも男性の患者様の方が多いとも言われていますが、これも原因は不明です。

過剰歯の治療の特徴

過剰歯が発覚した際、歯科クリニックで行う治療は抜歯になります。

過剰歯のトラブルをなくするためには、歯の本数を調整するしかありません。

基本的には、過剰歯が生えてきたところを見計らって、歯科クリニックで抜歯することが治療の特徴になります。

とはいえ、子どもの場合は簡単にいきません。

今後生えてくる永久歯の影響もあり、抜歯のタイミングを考えて治療を行う必要があります。

また、抜歯する際に永久歯や神経を傷つけてしまう恐れもありますから、慎重に対応しなければなりません。

子どもの過剰歯の場合は、経過観察を含めての対応になりますので、すぐに抜歯にならない事例があることも知っておきましょう。

過剰歯は大人になると治療が厄介になる特徴がある

大人の過剰歯は永久歯が生え揃った状態で発見されることがほとんどで、治療が困難になりやすい特徴があります。

なぜなら、永久歯が生え揃い、歯並びが確立した状態では、抜歯するにしても一筋縄でいかないからです。

仮に抜歯したとしても、歯並びが悪くならないように調整が必要になることもありますから、治療に時間がかかります。

歯並びに問題がない方でも、難からの検査から過剰歯だと発覚する事例は少なくありません。

単に虫歯や歯周病の確認をしてもらうだけでなく、歯の本数の確認も一緒にしてもらいましょう。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・過剰歯の特徴は歯の本数が多く生えていることで、原因が不明なことが多い

・過剰歯を発見した際の治療は、歯科クリニックでの抜歯のみ

・子どもの場合は、生え変わりのタイミングなどを見計らって治療を行う

・大人の場合は、永久歯が生え揃い、歯並びが確立しているため治療が難しいこともある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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