親知らずのトラブルの自覚は、痛みだけではありません。
痛みに加えて、親知らずの周辺が腫れてしまっていることも、トラブルが発生しているサインになるのです。
なぜ、親知らずが腫れてしまうのでしょうか?
今回は、親知らずが腫れてしまう原因について解説します。
親知らずが腫れる原因は虫歯、歯周病
よくある親知らずが腫れてしまう原因は、虫歯や歯周病の進行にあります。
どちらも症状が進行してしまうと、膿が発生したり、菌が活発化したりすることで歯肉が腫れてしまいます。
歯周病の場合は特に、一旦腫れが治まったとしても、適切な治療を行わなければ再発する可能性があります。
それと同時に歯周病だけでなく、虫歯も含めて、症状が悪化している場合は抜歯しなければなりません。
抜歯が必要な状態かどうか、歯科クリニックで診てもらいましょう。
親知らずに食べかすが溜まることは腫れの原因に
また、親知らずに大きな歯のトラブルがない場合でも、汚れの溜まりすぎが原因で腫れることがあります。
親知らずは、奥歯よりも磨きにくいところにありますから、しっかりと磨かなければ汚れが蓄積されてしまいます。
奥歯と親知らずの間に挟まった食べかすから菌が増殖し、歯肉に炎症が起こるのです。
その炎症が酷くなると、どんどん腫れてしまいます。
このような場合、汚れを取り除くケアをすれば問題が解決するとは言えません。
もうセルフケアでは取り除けない状態になっていますので、治療しなければ腫れが治まらないのです。
小さな汚れでも溜め込んでしまうと、取り返しのつかない事態になってしまいます。
虫歯や歯周病に限らず、日々のブラッシングが大切なのはこのためなのです。
親知らずが生えてくることも原因の一つ
さらに、親知らずが生えてしまったことも、腫れる原因になります。
18歳~20歳にかけて親知らずは生えてきますが、その時に歯茎を押し上げて生えてきます。
その生えてくる過程で咬んでしまうことがあると、歯肉が炎症を起こしてしまうのです。
また、歯茎を上手く突き破れず、汚れが溜まってしまうと炎症が起こることがあります。
親知らずが生える過程でのトラブルもありますので、何もしていなくてもなぜか腫れている状態になってしまいます。
どのような原因であっても、歯科クリニックを受診することで腫れを治すことが可能です。
いつもと歯茎の様子がおかしいと感じた時は、すぐに受診しましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・親知らずが腫れてしまう原因は、虫歯や歯周病の進行にある
・親知らずに食べかすが溜まってしまうことでも腫れてしまうことがある
・親知らずが生えてくる過程において、トラブルがあった場合も腫れてしまう
・原因が何であれ、歯科クリニックの治療で治すことができる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。