子どもの歯並びや口を開けたときの見た目について、親御さんはとても気になるかと思います。
また、ガミースマイルは、子どもに多く見られる状態であり、治療するか否かについても、検討している方は多いでしょう。
ここからは、子どものガミースマイルにおける概要やデメリット、治療法などについて解説します。
ガミースマイルの概要
ガミースマイルとは、口を大きく開けて笑ったときに、上顎の歯茎が露出してしまう状態の口元をいいます。
英語で歯茎という意味のgumの形容詞であるgummyが語源で、笑ったときの歯茎が印象的なことからこう呼ばれています。
また、ガミースマイルは遺伝的要素が強いとされています。
両親がガミースマイルだと、その子どもも同じような見た目になる可能性が高く、こちらには歯や歯茎、骨格、筋肉などさまざまな要素が関係しています。
ガミースマイルのデメリット
笑顔になったときの上唇の線をリップラインと言いますが、こちらは上の前歯がギリギリ1本見えるくらいのところに線があるミドルリップラインが一つの理想とされています。
ガミースマイルは、ミドルリップラインよりも線が上にあるため、やや審美性に欠け、こちらが子どものコンプレックスにつながるおそれがあります。
また、ガミースマイルの方は歯茎が空気にさらされやすい分、口腔内が乾燥しがちです。
口内が乾くと、殺菌作用のある唾液が減少し、虫歯や歯周病、口臭のリスクが高まります。
その他、歯列が乱れる可能性があることも、ガミースマイルのデメリットです。
ガミースマイルの場合、上顎が下方向に成長しているため、下顎の成長が阻害され、歯列が乱れたり、上の歯が下の歯を隠したりすることがあります。
ガミースマイルの治療法
ガミースマイルの主な治療法としては、ヘッドギアでの上顎矯正や、不正咬合の歯列矯正などが挙げられます。
出っ歯の子どもに多く見られるガミースマイルは、出っ歯の矯正に使われるヘッドギアをすることで、改善するケースがあります。
こちらは、上顎の成長を抑制する装置で、小児矯正ではよく使われます。
また、不正咬合という噛み合わせの悪さが原因の場合は、歯列矯正をしながらガミースマイルを改善することもあります。
まとめ
ここまで、子どものガミースマイルについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
見た目に敏感な子どもにとって、ガミースマイルはコンプレックスになり得るものですし、放置することによって口内環境が悪化することも考えられます。
そのため、親御さんは一度歯科クリニックに相談し、子どもの意見も聞き入れた上で、どのように対処していくのかを決定してください。
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