仕上げ磨きは、子どもの磨き残しを防ぎ、健康な歯を保つために、大人が子どもに行うケアです。
こちらは、正しい歯磨きの習慣を身に付けるための教育という目的も持っていて、親御さんは正しい方法で行わなければいけません。
今回は、子どもの仕上げ磨きにおける姿勢について解説します。
幼い子どもは寝かせ磨き
まだしっかり立つことができない幼い子どもの場合は、寝かせ磨きを行うのが一般的です。
こちらは、子どもを仰向けに寝かせ、頭を膝の上に乗せた状態で、顎を手で押さえながら、上から覗き込むようにして磨くというものです。
このとき、子どもが痛がらないように、軽く小刻みに歯ブラシを動かすのがポイントです。
また、子どもの上唇の裏には、上唇小帯という筋があるため、上の前歯を磨く際は、歯ブラシが当たらないように、人差し指でガードしながら磨きます。
子どもが立てるようになったら立たせ磨き
子どもがある程度成長し、立てるようになったら、立たせ磨きという方法で仕上げ磨きを行います。
子どもの身長が低い場合は、両親が膝立ちをして、脇で子どもの頭を押さえながら磨くサイド磨きがおすすめです。
また、子どもの身長が高くなったら、両親が子どもの後ろに立ち、お腹や脇で子どもの頭を押さえながら磨く後ろ磨きを行いましょう。
ちなみに、立った状態での歯磨きは、唾液や歯磨き粉を飲み込むのを防ぐ効果があります。
さらに、自分で立つことで、子ども自身が歯磨きを行う練習にもつながります。
両親が協力して仕上げ磨きをするのもおすすめ
お父さんとお母さんいずれか一人だけでは大変だという場合は、両親が協力して仕上げ磨きをするのもおすすめです。
具体的には、夫婦で向かい合って座り、歯磨き担当はあぐらをかき、足の中央に子どもの顔を乗せます。
そして、もう一人は子どもを楽しませる担当として、笑わせたり、絵本を読んだりします。
こうすることで、いつの間にか仕上げ磨きが終わり、子どもの負担は大幅に軽減されます。
また、子どもが笑っているときは、大きく口を開けてくれるため、歯が見えやすく、とても仕上げ磨きがしやすいです。
まとめ
ここまで、子どもの仕上げ磨きの姿勢に関することを解説してきました。
今回解説したこと以外にも、仕上げ磨きにはさまざまなポイントがあります。
例えば、磨き方や順番、使用する歯ブラシの種類、実施の頻度やタイミングなども重要であるため、親御さんはどうすれば子どもが嫌がらないか、きちんと汚れを落とせるかをあらかじめ学んだ上で、適切な仕上げ磨きをしてあげましょう。
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