【光が丘土支田の歯医者】子どもの口呼吸におけるデメリットと対策

子どもは無意識のうちに、指しゃぶりや頬杖、爪噛みなど、歯にとってあまり良くない癖が出てしまうことがあります。

また、その他の歯にとって良くない行動としては、口呼吸が挙げられます。

今回は、子どもの口呼吸によって生まれる口内環境に対するデメリット、主な対策について解説します。

子どもの口呼吸におけるデメリット

鼻を使用せず、口のみで呼吸をすることのデメリットとしては、まず虫歯や歯周病にかかりやすくなることが挙げられます。

こちらは、口呼吸によって口内が乾燥し、唾液の分泌量が少なくなることで、菌が増殖しやすい口内環境になることが理由です。

また、口呼吸によって唾液の分泌量が減少すると、自浄作用が弱くなり、歯と歯の隙間に食べカスが残りやすくなります。

こちらの食べカスは、強い口臭の発生につながります。

風邪を引きやすくなる可能性もある

普段口呼吸ばかりしている子どもは、風邪を引きやすくなる傾向にあります。

こちらは、鼻のフィルター機能が働かないからです。

人の鼻には、空気を吸い込む際のフィルターとしての役割があります。

具体的には、鼻毛や歯の粘膜が外から吸い込む空気中のウイルスなどをキャッチし、体内に侵入するのを防ぎます。

しかし、口呼吸の場合は口から直接空気を吸い込むため、鼻のフィルターが機能しません。

その結果、ウイルスや細菌が気管から体内に侵入するリスクが高まり、風邪やインフルエンザといった感染症にかかりやすくなります。

睡眠の質が下がる原因にもなる

子どもの口呼吸は、睡眠の質が低下する原因にもなり得ます。

口呼吸は深い睡眠を妨げるため、子どもは十分な睡眠時間を確保できず、休息を取れないことがあります。

睡眠時間が減ると、日中の集中力が低下したり、疲れやすさを感じやすくなったりします。

また子どもの睡眠不足は、成長の遅れにもつながります。

寝不足の場合、身体の発育に欠かせない成長ホルモンの分泌が不十分になり、身長が伸びなかったり体重が増えなかったりすることが考えられます。

ちなみに、食欲に関係するホルモンへの影響から、逆に肥満になりやすくなるリスクもあります。

いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクも

先ほど子どもの口呼吸は睡眠の質を低下させると言いましたが、こちらに関連することでいうと、

いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まります。

口呼吸になると舌の位置が下がり、気道が狭くなります。

すると空気抵抗が大きくなり、子どものいびきの音が大きくなります。

また睡眠時に気道が狭くなりすぎると、空気の通り道がなくなったり、呼吸が止まったりする睡眠時無呼吸症候群も発症しやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠の質がさらに低下するだけでなく、体内に酸素が行き届かないために心臓や血管などの負担を大きくしてしまいます。

その結果、高血圧や心臓疾患など重篤な疾患につながるおそれもあります。

口呼吸を治すにはまず通院することがおすすめ

子どもが口呼吸をしている場合、何かしらの病気が原因の可能性があるため、まずは耳鼻咽喉科の病院、歯科クリニックなどに通うことをおすすめします。

一時的な鼻炎やアレルギー性鼻炎の場合は、薬の内服や点鼻薬で治療します。

扁桃腺肥大の対処法については、薬か手術による扁桃腺除去の2択であり、耳鼻科の医師に相談や指示を仰いだ上で治療を行ってもらいましょう。

また、歯並びが問題である場合は、歯科クリニックにおいて歯列矯正を行うことで改善するケースがあります。

ただし、歯列矯正だけでなく、口呼吸の習慣も改善しなければ、舌の位置が正しくならず、歯並びも後戻りを起こす可能性があるため、注意が必要です。

姿勢の悪さが原因になっていることも

子どもの口呼吸は、姿勢の悪さで起こることもあります。

例えば、猫背で姿勢が悪い場合、肺への空気の通り道が狭くなり、浅く小刻みな口呼吸をする原因になります。

また、口呼吸を続けることにより、顎を突き出す前かがみの姿勢になりやすいという悪循環も引き起こします。

そのため、子どもには姿勢を良くする習慣をつけさせ、空気の通り道を広げ、深い腹式呼吸がしやすくなるようにしましょう。

特に食事の際は、しっかり床に足をついて食べられるよう、イスの高さを調整するべきです。

自宅でもできる“あいうべ体操”について

自宅でもできる子どもの口呼吸対策としては、“あいうべ体操”も挙げられます。

こちらは簡単な口の体操であり、口周りの筋肉を鍛え、口呼吸を改善するために行うものです。

まず「あー」と大きく口を開き、次に「いー」と口を横に大きく開きます。

その後「うー」と口をすぼめてできるだけ前に突き出し、最後に「べー」と舌をなるべく舌に伸ばします。

これらの口の体操10回を1セットとし、1日3セットを継続することを目標としてください。

ちなみに、口を開くときや舌を出すときは、声を出さなくても大丈夫です。

まとめ

ここまで、子どもの口呼吸によって生まれるデメリットや対策などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

口呼吸は基本的にメリットがなく、放置していると虫歯や歯周病、口臭、歯並びの悪化など、さまざまな問題を引き起こします。

また、口内のトラブルだけでなく、慢性扁桃炎の原因ともなり、それがさらに次の病気を引き起こす可能性もあるため、早い段階から対処しておかなければいけません。

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