妊娠中は、身体にさまざまな変化が起こります。
その1つが味覚であり、具体的には身体が甘いものを欲しやすくなる傾向にあります。
では、なぜ妊娠中は甘いものが食べたくなるのでしょうか?
また、妊娠中に甘いものを食べる際のポイントには、どのようなことが挙げられるのでしょうか?
妊娠中に甘いものが食べたくなる理由
妊娠中に甘いものが食べたくなる理由は2つあります。
まず1つは、ホルモンの変化による影響です。
妊娠すると、それを維持するために、黄体ホルモンの分泌量が増加します。
こちらの黄体ホルモンは、味覚に影響を与えることがあり、味覚が変わるだけでなく、味を感じにくくさせる効果があります。
そのため、薄味では満足できなくなり、身体がより甘いものを欲するようになります。
また、もう1つの理由としては、ブドウ糖が不足することが挙げられます。
母体は栄養分として、胎児にブドウ糖を送り続けていますが、胎児が成長していくにつれて、徐々に母体のブドウ糖は不足していきます。
つまり、体内の糖が少なくなることから、必然的に甘味を求めるようになるということです。
妊娠中、甘いものが食べたくなったときにおすすめの食べ物
妊娠中は、口腔内の環境が変化することなどにより、虫歯になりやすいです。
もちろん、欲望のままに甘いものを食べていると、さらに虫歯のリスクが高くなります。
ただし、摂取する食べ物をきちんと選ぶことで、虫歯のリスクはある程度下げることが可能です。
例えば、水分が多いものや、粘り気が少ないものなどは、歯に付着しにくいため、甘いものであっても虫歯のリスクは低いです。
具体的には、ゼリーやプリン、果物などの食べ物がおすすめです。
妊娠中の虫歯リスクが高くなる甘いものについて
一方、キャラメルや飴、ガムやチョコレートなどの食べ物は、妊娠中の虫歯リスクを上昇させるため、甘いものが食べたくても避けるのが無難です。
これらの食べ物は、糖分が高い上に、食べるのに時間がかかり、歯にも付着しやすいです。
また、ドーナツやケーキなども、歯の間に挟まりやすく、虫歯を引き起こしやすいため、控えることをおすすめします。
まとめ
ここまで、妊娠中に甘いものが食べたくなる理由や、甘いものを食べる際のポイントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
妊娠中は、一切甘いものを食べてはいけないというわけではありませんが、できる限り虫歯リスクの少ないものを選ぶことが大切です。
もちろん、虫歯リスクが低いものであっても、食べすぎは肥満や体調の悪化にもつながるため、注意が必要です。
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