【光が丘土支田の歯医者】インプラント治療のやり直しが必要なケース

インプラント治療後は、食事や歯磨きの仕方などに注意し、少しずつ痛みや違和感に慣れていくことで、天然歯のように使用することができます。

しかし、場合によっては、治療をやり直さなければいけないこともあります。

ここからは、どのような場合にインプラント治療のやり直しが必要なのかについて解説します。

インプラントが結合せずにグラグラする場合

インプラント治療が完了したにもかかわらず、インプラント体がグラグラするという場合には、やり直しが必要になります。

インプラントは、治療後に骨と結合されることで、初めて人工歯をしっかりと支えられるようになります。

こちらが結合しない場合、インプラントがグラグラしたり、抜け落ちたりする原因になるため、早急に対応しなければいけません。

ちなみに、インプラントの結合がうまくいかない原因としては、治療時に使用するドリルの熱による顎の骨のダメージ、細菌感染、骨造成の不足などが挙げられます。

以前より噛み合わせが悪くなった場合

インプラント治療を受けたにもかかわらず、以前より噛み合わせが悪くなったという場合にも、治療のやり直しが必要です。

通常、インプラント治療を行えば、時間の経過とともに噛み合わせの違和感はなくなりますが、稀にいつまで経っても違和感が消えず、食べ物がうまく噛み切れない状態になることがあります。

また、こちらの原因はさまざまですが、歯を被せた部分の締め付けが弱いことや、インプラントのサイズ自体が合っていないことなどが原因で発生する場合が多いです。

色や見た目が悪い場合

インプラントの色や見た目が悪い場合も、治療のやり直しをおすすめします。

インプラントは、非常に審美性の高い治療ですが、稀に人工歯の色や形が天然歯と馴染まないことがあります。

こちらは、カウンセリング時の要望がうまく伝わっていないことや、歯科クリニック側が要望を汲み取れていないことなどが原因です。

また、前歯をインプラントにする場合、顎の骨が吸収されるスピードが早く、人工歯とインプラント体をつなぐアバットメントが透けて見えることもあります。

治療後の痛みが引かない場合

インプラント治療後、なかなか痛みが引かない場合、何らかの問題が生じている可能性があります。

そのため、治療をやり直すことをおすすめします。

治療後の痛みは、麻酔が切れ始めた頃から徐々に感じるようになります。

また治療箇所の腫れが見られることもありますが、こちらは痛み止めを服用することにより、通常は数日間で治まります。

しかし数週間、数ヶ月経っても痛みが続く場合は、治療時に歯の周りにある神経が傷ついているおそれがあります。

その他、インプラントが隣接する歯の神経を刺激していることなども考えられるため、放置するのは危険です。

金属アレルギーを発症した場合

インプラント治療後に金属アレルギーを発症した場合、一度口内からインプラントを取り除かなければいけません。

インプラントで使用される金属はチタンというものであり、こちらは数ある金属の中でも生体親和性が高いことで有名です。

体内に取り入れてもほとんど問題が生じないことから、歯科治療以外の医療分野でも採用されています。

しかし、金属の一種であることには変わりないため、金属アレルギーのリスクはゼロではありません。

極めて稀ですが、チタンアレルギーを持っている患者さんもいます。

また金属アレルギーは金属が身体に触れている限り治まることはないため、インプラントを除去し、治療をやり直さなければいけません。

インプラント周囲炎を発症した場合

インプラント治療後、人工歯根を埋入した位置の周辺組織が炎症を起こす疾患をインプラント周囲炎といいます。

こちらも放置することはできず、インプラントの使用を継続したいのであれば、症状を改善させた上で治療をやり直さなければいけません。

インプラント周囲炎の主な原因は、インプラントの周囲に磨き残しがあり、細菌が繁殖して歯茎が炎症を起こすことです。

またインプラント周囲炎を放置するとさらに症状が進行し、人工歯根を支える骨が溶け、インプラント全体がグラグラし始めます。

最悪の場合、骨に結合しなかった場合と同じく脱落することも考えられるため、注意が必要です。

インプラント治療のやり直しが難しいケース

治療後のインプラントに問題が生じた場合でも、ヘビースモーカーの方は再治療を受けるのが難しくなります。

喫煙によって歯茎に悪影響を与えている場合、そのまま治療をやり直しても、インプラント治療の成功率は低くなるからです。

またインプラントを埋入する部分に必要な骨がない場合も、再治療を行うのは困難です。

骨造成手術を受ければ再治療は可能ですが、その場合は体力的にも金銭的にも負担が大きくなります。

さらに糖尿病や高血圧症、腎臓病や肝臓病などを患っていて、健康状態が優れない方もインプラント治療をやり直すのは難しいです。

まとめ

ここまで、インプラント治療のやり直しが必要なケースをいくつか紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

歯科クリニックの不手際により、インプラント治療に失敗するケースは多くありませんが、人間が行う治療である以上、可能性はゼロではありません。

そのため、前もって治療のやり直しが必要なケースや手順、費用などに関しては、歯科クリニックの医師に質問しておくことをおすすめします。