インプラントは高齢の方でも受けられる?~注意点やリスクなど~

インプラント治療に関するよくある質問に、「インプラントは何歳まで受けられる?」「インプラント治療は高齢でも受けられる?」というものがあります。

特に、60歳を超える方は、このような疑問を抱くことが多いようです。

今回は、こちらの内容について解説していきたいと思います。

【結論】インプラントは高齢の方でも受けられる!

結論から言わせていただくと、インプラント治療は高齢の方でも受けることが可能です。

インプラント治療は、何歳までと年齢で決められているものではありません。

全身の疾患さえなければ、何歳でも治療することができます。

ちなみに、下限に関しては、顎が完全に発達する18~20歳以降が良いとされていますが、上限は特に存在しないため、例えば90歳以上などの方であっても、噛みやすさや発音のしやすさを求めるのであれば、インプラント治療を受けることは十分可能です。

インプラントを高齢の方が受ける際の注意点

インプラント治療は、どれだけ高齢の方でも受けることができますが、注意しなければいけない点がいくつかあります。

まず、先ほども少し触れたように、以下のような全身疾患を持っている方は、手術中や術後にトラブルが起こる可能性があるため、治療を受けられない可能性が高いです。

・高血圧
・心疾患
・骨粗しょう症
・糖尿病

また、高齢の方は、顎の骨の量が減少する傾向にあります。

もし、著しく顎の骨が不足していたり、状態が悪化していたりするのであれば、インプラント治療は受けることができません。

インプラント治療の実績がある歯科クリニックを選ぼう

高齢の方は、インプラント治療の実績が豊富な歯科クリニックを選ぶことを心掛けましょう。
なぜなら、インプラント治療は歯科医師の持つ知識や技術により、治療内容に差が生じやすいからです。

また、豊富な治療機器を導入している歯科クリニックを選ぶことも大切です。
具体的には、歯科用CTの導入はマストだと考えておきましょう。

歯科用CTは、神経や顎の骨の状態を把握するためには不可欠であり、人工歯根を正確な位置に埋め込むためには欠かせません。
そのため、高齢の方にとって歯科用CTの有無は重要なポイントです。

インプラントを高齢の方が受けるリスク

何度も言うように、インプラント治療は、身体さえ健康であれば高齢でも受けることができますが、高齢のほうがさまざまなリスクが高まることは事実です。

まず、高齢の方は免疫力があまり高くないため、インプラント治療に伴う切開などにより、細菌感染のリスクは高まります。

また、免疫力が低い場合、傷口がなかなか治らず、インプラント体と骨が結合するまでに時間がかかったり、安定感が足りなくなったりすることも考えられます。

その他、体力がなかったり、足腰が不自由であったりする場合、手術をとても辛く感じたり、術後のメンテナンスに伴う通院が困難になったりする可能性もあります。

再治療時はさらに身体の負担が大きくなる

インプラント治療は、一度治療を受ければ後はメンテナンスだけで済むとは限りません。
人工歯根の状態などによっては、再治療を受けなければいけないことも考えられます。

また再治療が必要となり、それが外科的な治療である場合、高齢の方は治療後の回復が遅くなる傾向にあります。
もちろん、治療箇所の感染や出血など、合併症のリスクも若い時より高くなります。

さらに高齢の方のインプラント治療における再治療では、局所麻酔によるリスクも高くなります。
例えばアナフィラキシーショックや局所麻酔中毒、血管迷走神経性失神や過換気症候群などのリスクです。

つまり治療に伴う切開などだけでなく、麻酔ですらも使用は慎重にならざるを得ないということです。

費用がかかることもリスクの一つ

単純に費用が高額になることも、高齢の方がインプラント治療を受けるリスクの一つです。

インプラント治療は、基本的に保険が適用されない治療です。
そのため、治療にかかる費用はすべて患者さんが負担しなければいけません。

歯科クリニックによって金額は上下しますが、1本あたり30~50万円かかるケースが一般的です。

高齢の方の中には、すでに定年退職を迎えている方や、体調などの問題で働いていない方もいるでしょう。
このような方が高額な治療費を負担するのは、並大抵のことではありません。

場合によっては、治療を受けることで生活が苦しくなってしまうことも考えられます。

認知症になるとメンテナンスが困難になる

高齢の方は、体力や足腰などの問題により、メンテナンスが難しくなりやすいという話をしました。

また患者さんの意識がしっかりしていれば、まだ身体の辛さだけで済みますが、認知症を患ってしまうとメンテナンスはさらに困難になります。
なぜなら、セルフケアの重要性を理解できず、日々のケアがおろそかになってしまう可能性があるからです。

また認知症の方は、口内のインプラントに異常が発生していたとしてもその異常に気付けず、診察を受けないまま放置してしまうことが考えられます。

まとめ

ここまで、インプラント治療を高齢の方が受けるケースについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

インプラント治療を受ける年齢に上限はありません。

しかし、治療を受けるには健康を維持しなければいけませんし、なおかつ治療に伴うトラブルやリスクが増えることは事実であるため、こちらはしっかり歯科クリニックの医師から説明を受けておく必要があります。

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