虫歯の治療とホワイトニングは、どちらを優先するべき?

歯を白くするためにホワイトニングを受けたいけれど、虫歯があるのが気になる、という人もいるでしょう。
虫歯のほうが後々痛む可能性を考えると気になりますが、先にホワイトニングをしてしまいたい、という人もいるはずです。
虫歯とホワイトニングでは、どちらを優先しなくてはならないのでしょうか?

虫歯があるのにホワイトニングをすると?

そもそも、ホワイトニングは虫歯があるとできないのでしょうか?
実はそのようなことはなく、虫歯があってもホワイトニングはできます。
ただし、場所や状況は限定されます。

ホワイトニングはすべての歯に施術するとは限りません。
最も多くの人が施術を希望するのが前歯です。
前歯に虫歯がある場合、その程度にもよりますが、基本的には虫歯の治療を先に行うことになります。

なぜかと言えば、先にホワイトニングをしてしまうと、虫歯の程度によっては痛みが生じることがあるからです。
特に、かなり進行した虫歯の場合には、その可能性が高いと言えるでしょう。
そのため、まずは虫歯を治療してから、ホワイトニングの施術を行った方がいいのです。
ただし、歯の表面のごく小さな虫歯など、先にホワイトニングをしても問題のないケースもあります。
そのため、虫歯の治療とホワイトニングのどちらを優先すべきか、虫歯の状態と併せて歯科医師に相談する必要があります。

ホワイトニングで歯が弱くなる?

ホワイトニングについて、「施術を受けると歯が弱くなってしまう」という噂もあるのですが、実際にはホワイトニングで歯が弱くなるということはありません。
ただし、オフィスホワイトニングを行った直後は、歯の表面のエナメル質が脱灰(リンやカルシウムなどのミネラル分が溶けだす)してしまいます。
そのため、この時点での歯はダメージを受けやすくなっています。
ただし、2、3日ほどで再石灰化されるため、ダメージを受けやすい状態は一過性のものでしかありません。
そのため、ホワイトニングが本質的に歯を弱くすることはないと言えるのです。

また、歯科医院に通うのが難しい場合は、ホームホワイトニングという方法もあります。
ただし、ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングよりも効果が緩やかなので、2週間から長い場合は数か月間かけて、毎日継続して行わなければなりません。

なお、オフィスホワイトニングもホームホワイトニングも、その白さがいつまでも続くわけではなく、いずれは元に戻ってしまうので注意してください。

まとめ

虫歯がある場合には、先にそちらの治療を行ってからホワイトニングを行うことで、ホワイトニングの施術時に痛みを感じるといったトラブルを抑えることができます。
ただし、虫歯の度合いによってはホワイトニングを優先させても問題のないケースもあるので、一度歯科医師に相談してからどちらを先に行うか決定するといいでしょう。
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