根管治療は途中でやめてしまうと、取り返しのつかないことになりかねません。
仮に通院ができない事情があったとしても、早めに再開するのが大切です。
根管治療の再開が早い方が良いのには、明確な理由があります。
今回は、その理由を3つご説明します。
思いあたる患者様は、早めに受診の予約を取りましょう。
根管治療で歯を薄くしないためにも再開すべき
根管治療を行うと、治療の影響で歯が薄くなってしまうことが多いです。
これはきちんと通院をしている患者様にも言えることですが、途中で治療がストップするとさらに大変です。
再治療が必要になると、再度歯を削る必要が出てくるのです。
ただでさえ歯が薄くなっている状況なのに、より歯を薄くしてしまうことになります。
必要以上に歯を削ることは、歯の健康と保存に影響します。
自分の歯を長く大切にしたい患者様は、治療終了まで通院をやめないでください。
事情があって通院ができなかったとしても、早めに根管治療を再開しましょう。
根管治療の成功率のために再開すべき
根管治療において、再発するリスクは否定できません。
これは、完璧に治療を終えた場合であっても言えることです。
また、根管治療は初回であっても成功率が高くないため、時間が経って再開した場合だとさらに成功率が低くなってしまいます。
成功率が低くなると、様々なトラブルが起こる可能性も高くなります。
根管治療を早めに再開しないと形状が複雑になる
上記に加えて、放置したままにすると根管治療を再開したとしても難易度が高くなりますから、対応できない歯科クリニックも出てきます。
治療の困難さの背景には、根管の形状の複雑さが関係しています。
一度でも根管治療が行われると、根管の位置が変わってしまうことがあります。
また、治療で使用した機器の影響で歯の根に穴が開いてしまうこともあり、治療は一筋縄ではいきません。
このような事情から高いスキルが必要になりますので、早めに治療を再開し、現在の通院している歯科クリニックで最後まで対応してもらうのが良いでしょう。
根管治療に限らず、歯科トラブルの治療を放置してしまうと、再受診へのハードルが高くなりやすいです。
歯科クリニックでは治療を優先していますので、治療を再開したい時はいつでも受診してください。
治療が終了するまで、今度は通院を続けていきましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・根管治療を早めに再開しないと、再治療でさらに歯が薄くなってしまう
・根管治療の成功率は初回でも低く、再治療だとどんどん成功率が下がってしまう
・一度でも根管治療をすると根の形状が複雑になるため、治療が困難になりやすい
・早めに治療を再開することが、患者様の歯の健康につながる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。