一般的に不正咬合とは、噛み合わせが合っていない状態のことを言います。
正常な歯並びでないことから、世代を問わず矯正歯科を検討する患者様は少なくありません。
しかしながら、必ず治療すべきだと歯科クリニックで説明される時もあります。
不正咬合で治療が必要になるのは、どのようなケースになるのでしょうか?
不正咬合でも治療が必要ないケースとは?
不正咬合であっても治療が必要ないと判断されるのは、日常生活に支障をきたしていないケースになります。
日常生活への影響があるかどうか、歯科クリニックだと明確に判断できます。
そのため、生活上支障が出ない範囲の時は、無理に治療をすることを勧めません。
もちろん歯科矯正で治療した方が審美や健康面に良いのですが、費用面や治療時の負担の問題から積極的に治療を行いたいと思えない患者様もいるでしょう。
どのような状態でも治療を強制的に勧められるわけではありませんから、ご安心ください。
不正咬合で治療が必要になるのは“極端”な時
歯科クリニックで不正咬合の治療を強く勧められるのは、歯並びなどの状態が極端に悪いと判断された時になります。
例えば、日常生活の食事や審美面に大きな影響がある時が挙げられます。
それだけでなく、毎日の歯磨きが上手くできないような状態の時も、治療が勧められます。
特に上記のような状態を治療せずに放置してしまうと、虫歯や歯周病へのリスクが上がるだけでなく、前歯や奥歯など歯を失ってしまいかねません。
ですので、治療を勧められた時は、費用など可能な範囲での検討をした上で、必ず治療を受けるべきです。
不正咬合の状態により治療の方針も変わる
不正咬合の代表的な治療は、矯正治療になります。
しかし、歯の状態によっては矯正治療以外に、インプラントを併用することがあります。
したがって、通常の矯正治療よりも大掛かりになる可能性もあると言えます。
インプラント治療との併用を勧められる場合は、矯正治療だけで状態を改善することが難しいと判断されることが多いです。
それほどまでに噛み合わせが悪いのかと落ち込んでしまうかもしれませんが、治療によって様々な問題が改善されます。
将来的な歯や体の健康を、早いうちに守れると思って治療すると考えておきましょう。
今まで噛み合わせについて気にしたことがなかった方は、虫歯などのチェックもかねて、一度歯科クリニックを受診してみませんか?
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・不正咬合でも日常生活への支障が少なければ治療が必要ないと判断されることがある
・治療が必要なのは、極端な状態になっている時
・一般的には、矯正治療で改善を目指していく
・矯正治療だけで改善できない状態の時は、インプラント治療も併用することがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。