虫歯治療の際に、詰め物を使用することがあります。
ところがきちんと治療されていても、うっかり外れてしまうことがあります。
それを飲み込んでしまった場合は、どうすればいいのでしょうか?
子どもだけでなく、大人にも起こり得ることですから、もしもの時の対処法をここで確認しておきましょう。
虫歯治療の詰め物は飲み込んでしまっても問題ない
虫歯治療で使用した詰め物は、うっかり飲み込んでしまったとしても、そこまで大きな問題になりません。
飲み込んでしまった詰め物は、胃から小腸、大腸へと移動し、最終的に体外に排出されるからです。
体に影響があるかもと思ってしまった患者様は、ご安心ください。
しかし、稀に詰め物が体外に排出されず、胃や腸に刺さってしまうことがあります。
中々排出されなかったり、胃や腸に違和感があったりする際は、消化器内科を受診するようにしましょう。
不安な患者様は、治療した歯科クリニックに念のため相談しておくと良いです。
その際に、外れてしまった詰め物を再度詰めてもらえることもありますから、小さなトラブルでも報告しておくに越したことがありません。
虫歯治療の詰め物が器官に入った場合は注意
ところが、虫歯治療の詰め物が器官に入った場合は、内科を受診する必要があります。
器官に入ってしまうと、飲み込んだ時に咳き込んだり、喉に引っかかったりするような症状が出てきます。
咳き込んだ拍子に詰め物が出てくることがほとんどですが、そうでないこともあります。
特にお年寄りや子どもの場合、咳き込んでも詰め物が取れず、そのまま誤嚥してしまう可能性があります。
そうなると、落ちてしまった詰め物を確実に取り除かなければなりませんから、大掛かりな治療になってしまうのです。
ですので、器官に入った可能性がある時は、速やかに内科でレントゲンを撮ってもらうようにしてください。
虫歯治療の詰め物を飲み込まないために
虫歯治療の詰め物を飲み込まないためにできることは、歯科クリニックで定期検診を受けることです。
詰め物が外れてしまうことは、誰にも予測できませんし、避けられません。
しかし、歯科クリニックで定期的に歯の状態を診てもらう機会があれば、外れてしまう前に対策することができます。
古い詰め物が外れてしまうことはよくありますので、詰め物の確認をしてもらうだけでも歯科クリニックを受診する意味があります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯治療の詰め物は、飲み込んでも体外に排出されるため問題ない
・稀に胃や腸に刺さることがあるため、違和感がある時は消化器内科を受診する
・詰め物が器官に入った時は、誤嚥の可能性があるため内科でレントゲンを撮ってもらおう
・詰め物が外れているかどうかは、歯科クリニックで事前に確認できる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。
