虫歯になりやすい食べ物で真っ先に思い浮かべるのは、甘い物です。
その中でも、チョコレートは代表的な食べ物としてイメージされることでしょう。
しかし、チョコレートには虫歯予防ができるため、むしろ歯に良い食べ物だと考えられているのです。
これを知ると、チョコレートに対するイメージがガラリと変わります。
チョコレートに含まれる“カカオポリフェノール”が虫歯予防に良い
チョコレートには、カカオポリフェノールと呼ばれる成分が含まれています。
これは、チョコレートの苦みや渋みを構成している成分になります。
カカオの分量が多いほど苦みを強く感じますが、それはカカオポリフェノールの影響によるものなのです。
そして、カカオポリフェノールには抗酸化作用があり、体内の酸化を抑えてくれる働きがあります。
虫歯菌が活発になるのは、口内が酸性になった時です。
チョコレートを食べると、カカオポリフェノールの働きによる口内の酸性化を抑えることができますので、虫歯菌が活発になるのを防げるのです。
口内を酸性から中性にするためには、主に唾液の分泌を促したり、歯磨きをしたりすることが挙げられます。
それに加えて、チョコレートを食べることも有効な方法になりますから、虫歯予防に必須の食べ物になるのです。
チョコレートよりも含まれている砂糖が虫歯予防の敵になる
チョコレートが虫歯予防に良いことが分かっても、一つ注意しなければならないことがあります。
それは、チョコレートに含まれている砂糖です。
チョコレートが虫歯になりやすい食べ物として認知されてしまっているのは、たくさん含まれている砂糖にあります。
砂糖は、虫歯リスクを高めてしまうものですから、たくさん食べてしまうとかえって虫歯になってしまいます。
そこでお勧めしたいのが、キシリトールが含まれているチョコレートです。
キシリトールが含まれているチョコレートだと、虫歯菌が好む砂糖が含まれていませんから、虫歯リスクを高めずに予防することができます。
さらに、キシリトールの虫歯予防効果も得られますから、一石二鳥なのです。
販売されているチョコレートの種類は豊富ですから、購入する時はこの点にも注目して選んでみてください。
もっと詳しく虫歯予防に良い食べ物を知りたい患者様は、歯科クリニックで聞いてみてはいかがでしょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには抗酸化作用があり、虫歯予防に良い
・チョコレートで虫歯になるというのは間違い
・チョコレートに含まれている砂糖の分量が多いほど、虫歯になりやすいので注意が必要
・キシリトールが含まれているチョコレートは虫歯予防にお勧め
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。