矯正治療が必要になるのは、歯並びの悪さだけではありません。
ガミースマイルと呼ばれる、歯茎が大きく見えてしまう状態も治療対象になることがあります。
ガミースマイルになってしまう原因には、何があるのでしょうか?
今回は、ガミースマイルの原因と虫歯リスクについてご説明します。
ガミースマイルの原因とは?
ガミースマイルとは、歯茎が3mm以上露出して見える状態のことを言います。
歯茎が見えることは、チャームポイントの一つとして考えることもできますが、審美を重視する欧米では人生を左右するくらいの影響力を持っています。
そのため、欧米ではよくガミースマイルの治療が勧められているのです。
ガミースマイルの原因は複数あり、患者様によって違います。
主な原因は3つあり、歯茎・歯の大きさ、歯並び、口周りの筋肉・上唇の状況が関係しています。
よって、ガミースマイルの可能性がある場合、歯科クリニックで何が原因になっているかを探らなければなりません。
その後で、改善するための治療法や治療計画を考えていくことになります。
子どものガミースマイルの原因には遺伝も考えられる
そして、子どものガミースマイルには、親御さんの歯並びが影響していることがあります。
ガミースマイルの原因の中には、遺伝的な要因で歯並び等に支障が出ていることもあります。
それがそのまま、子どもにも影響する可能性があるのです。
とはいえ、必ず遺伝するとは断言できません。
ですが、子どもの審美に不安がある場合は、遺伝の可能性も否定できません。
親御さんの歯並びに不安がある時は、受診時、歯科クリニックに伝えておきましょう。
可能ならば、親子で歯の状態をチェックしてもらうのもアリです。
ガミースマイルの放置は虫歯リスクを高める原因に
ガミースマイルは放置したままにすると、口が乾燥しやすくなってしまいます。
口が渇いている状態だと、唾液の分泌が減ることになりますから、自浄作用や抗菌作用がなくなります。
その結果、虫歯リスクを高めてしまうのです。
さらに、唾液が少なくなると口臭が発生する可能性があります。
ガミースマイルは歯茎が多少出ているだけだと思っていると、それが原因で思わぬトラブルを引き起こしてしまうのです。
これらの解決に、セルフケアだけでは足りません。
歯茎が大きく見えやすい方は、歯科クリニックの定期検診の時にでもガミースマイルかどうか聞いてみてはいかがでしょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ガミースマイルの原因には、歯並びだけでなく複数の要因が関係している
・子どものガミースマイルは、親の遺伝の可能性もある
・ガミースマイルを放置すると口が乾燥しやすくなり、虫歯や口臭が発生する
・虫歯や口臭の改善には、ガミースマイルの治療が必須
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。