肺炎と虫歯予防の関係性について

虫歯予防は、歯を守るために行うだけではありません。

肺炎のリスクを下げる意味でも、虫歯予防は役立っているのです。

とはいえ、肺炎と虫歯予防に関係性があるのか、ピンとこない患者様もいるでしょう。

今回は、虫歯が肺炎を引き起こしてしまうことについて解説します。

誤嚥性肺炎の予防策は虫歯予防にあり

肺炎と聞くと、一般的に呼吸が苦しくなる重い病気のイメージがあります。

しかしながら、肺炎にも複数の種類があり、日常生活の行動がきっかけで病気になってしまうこともあるのです。

その一つが、誤嚥性肺炎です。

誤嚥性肺炎は、嚥下機能が低下することで、食べかすや唾液を飲み込む時に誤って器官に入ってしまうことを言います。

嚥下機能が正常な場合は、器官に異物が入り込むことがありません。

ですが、この異物が虫歯菌の場合、器官を通りそのまま肺に到達してしまいます。

結果、虫歯菌の影響で肺に炎症が起こしてしまう可能性があるのです。

虫歯菌を体内に入れないためには、口の中を清潔にしたり、虫歯予防を徹底したりするしかありません。

このように、肺炎予防には虫歯予防が欠かせないのです。

誤嚥性肺炎で虫歯予防が徹底される理由

誤嚥性肺炎の予防にとって、虫歯予防は最重要課題になります。

誤嚥性肺炎は肺炎の中でも再発しやすいと言われており、再発のたびに原因菌が強くなる傾向があります。

原因菌が虫歯菌であるかどうかに関わらず、最初は治療がスムーズにできても、再発を繰り返すにつれて抗生物質が効きにくくなります。

誤嚥性肺炎の治療が難しいのは、再発による影響が関係しているのです。

となると、最初から虫歯予防を徹底していた方が良いのは当たり前ですが、再発防止のためにも必要なことが分かるはずです。

たかが肺炎と侮っていると、後悔することになります。

肺炎にならないための虫歯予防は歯科クリニックでも行える

肺炎予防のために虫歯予防を行う場合、まず思いつくのが毎日の歯磨きです。

もちろん、日頃のセルフケアを怠らないことは大前提になります。

それと同時に、歯科クリニックでクリーニングを受けることもお勧めです。

セルフケアでは取り除けない汚れに対応してくれますから、より虫歯予防効果を高めることができるのです。

虫歯がない場合でも、肺炎予防として口の汚れを取りに来てみてはいかがでしょう。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・肺炎の中でも誤嚥性肺炎は虫歯予防が欠かせない

・虫歯菌を飲み込まないようにするため、口の中を清潔にしておくことが大切

・誤嚥性肺炎は再発しやすい傾向があり、原因菌に抗生物質が効かなくなる恐れがある

・セルフケアと歯科クリニックのクリーニングでしっかりと予防しよう

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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