子どもの乳歯が抜けた際に、歯を観察してみたことはありますか?
当たり前のことですが、歯の場所によって、大きさや形がバラバラです。
しかし、他の家庭の体験談を聞くと、自分の子どもの歯や抜け方が変わっているのかと不安になることがあります。
本記事では、歯の生え変わりの個人差についてお話ししましょう。
抜けた歯の色や形には個人差があるのは当たり前
一般的に連想する歯の色は、白色です。
ところが、子どもの抜けた歯を観察してみると、白色でなくピンクっぽい色をしていることがあります。
歯の色合いにも個人差がありますので、白色でなくても焦ることはありません。
さらに、歯の形にも個人差があります。
歯の根が溶け切っていて小さいサイズがあれば、根の部分が溶け切れておらず、長いまま抜けてしまうこともあります。
この場合も、歯のサイズが長いからといって問題視する必要はありません。
単に歯の根の溶け具合が違っているだけで、無事に抜けたという事実に変わりありません。
むしろ、歯の根の溶け具合は、歯科クリニックでも実際に抜けるまで判断できないのです。
ですので、過敏にならず、正常な歯の成長が行われていると考えましょう。
歯の成長には個人差が大きいことを理解して対応する
ここで親御さんに求められるのは、歯の成長に個人差があることを理解し、口内の状況を観察することです。
例えば、歯が抜けた際に乳歯のかけらが残っていたとしましょう。
親御さんとしては、新しい歯が生えてくるのを邪魔してしまうのでないかと、不安になってしまうはずです。
ですが、乳歯のかけらは時間が経つと自然に取れることがほとんどなので、普段通り過ごしても大丈夫です。
定期的に確認して、新しい歯が生えてきたならば問題ありません。
また、歯並びが悪くならないか心配になる親御さんも多いのですが、生え変わりの段階で判断するのは歯科クリニックでも難しいです。
よって、永久歯が伸びてくるまでは様子を見ておくだけにして下さい。
ある程度永久歯が生えてくると、歯の向きや形が分かってきますので、歯並びに影響するかどうかの判断がしやすくなります。
永久歯は、伸びてくる最中に舌や頬に押されることで動いてしまいます。
とはいえ、一般的な歯の成長とは違うことも起こります。
早期の治療が必要なこともありますので、親御さんや他の家庭の経験談と違う時は速やかに受診するようにして下さい。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・抜けた歯の色や形には個人差がある
・歯の溶け具合は、歯科クリニックでも抜けてからでないと判断できない
・歯の生え変わり時は、歯の成長を理解して、口内の状況を観察することが大切
・歯並びも実際に永久歯が伸びてからでないと良し悪しが判断できない
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。