大人も子どもも、歯磨きを怠ってしまうとすぐに汚れが溜まり、あっという間に歯石ができてしまいます。
ところで、「子どもの方が歯石は溜まりやすい」という情報を耳にする親御さんもいるでしょう。
これは、どうしてなのでしょうか?
ここでは、子どもの歯に歯石が溜まりやすい3つの理由をご説明したいと思います。
子どもの歯並びや歯科矯正の影響で歯石が溜まる
子どもの歯に歯石が溜まりやすいきっかけは、歯並びや歯科矯正のように汚れが溜まりやすい環境にあります。
特に歯科矯正中は、矯正装置に汚れが付きやすいですから、親御さんがケアをしても見落としてしまう箇所があります。
これは、ケア不足というよりも、ケアをしっかりとしていても起こり得ることですから仕方がありません。
よって、歯磨きをする時は、幼い子どもになればなるほど、丁寧さを意識した歯磨きを行う必要があるのです。
子どもの歯石はブラッシングに問題がある?
また、子どもの歯磨きを徹底しても歯石が常についていると感じてしまう時は、ブラッシングの仕方に問題があるかもしれません。
この場合は、子ども本人だけでなく、親御さんのブラッシングの仕方にも問題がある可能性があります。
ですので、歯石が溜まりやすいと感じているならば、歯科クリニックで一度ブラッシング指導を受けてみることをお勧めします。
この時、親御さんも一緒に指導を受けられると、仕上げ磨きのポイントを確認することができます。
親子で歯磨きを学べる機会は少ないですから、歯科クリニックに慣れ親しんでもらう意味でも受診してみてはいかがでしょうか?
子どもの唾液が歯石の溜まりやすさに関係している?
子どもの歯石の溜まりやすさは、本人の唾液の分泌量や成分にも影響されます。
例えば、大人であっても唾液の分泌量が少ないと、歯石ができやすくなります。
さらに、唾液の成分がアルカリ性であると、歯石ができやすくなります。
アルカリ性の唾液は、虫歯になりにくい環境を整えてくれますが、メリットばかりではありません。
ケアをしていても歯石が溜まりやすい時は、唾液の性質に原因があることがほとんどですから、調べてみる価値は十分にあります。
自分の唾液がアルカリ性かどうか、その判断は歯科クリニックで行っている唾液検査で確認できます。
子どもの歯の成長のために、歯にトラブルがなくても歯科クリニックに足を運んでみて下さい。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・子どもの歯並びや歯科矯正の影響で、歯石が溜まることがある
・子どもや親御さんのブラッシングに問題がある場合も、歯石が溜まりやすい
・唾液の分泌量が少なかったり、アルカリ性だったりすると歯石が溜まりやすい
・唾液の性質は、歯科クリニックで唾液検査をすることで確認できる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。