歯並びが悪いことを専門用語では“歯列不正”と言い、それを改善するために矯正治療を行います。
しかし何故、歯列不正は起こってしまうのでしょうか?
また、矯正治療が不要な人と比べた時に、日常生活における違いがあるのでしょうか?
今回は、歯列不正で考えられる2つの原因について解説したいと思います。
歯列不正の原因~①生まれつきによるもの~
歯列不正の原因の一つには、遺伝が挙げられます。
例えば、両親の歯並びが悪かった場合、その子どもの歯並びにも少なからず影響を与えます。
矯正治療を受けている患者様の中には、親自身も歯並びで悩みを抱えていたという方が少なくありません。
遺伝が原因の場合は、本人の所作によるものではありませんから、生活習慣が悪かったと責めないで下さい。
遺伝による悩みを抱えている方は、噛み合わせの悪さによる顎の不具合や、顎と歯のバランスが悪い状況になっていることがほとんどです。
これらは、元々の骨の状態に左右されるものですから、本人の努力での改善が困難です。
年々、顎骨と歯のバランスが崩れている患者様が増えていますので、遺伝が原因であることは決して珍しくありません。
歯科クリニックのサポートを受けながら、歯並びのだけでなく、正しい噛み合わせに直すことが矯正治療のポイントになります。
歯列不正の原因~②生活習慣から発生したもの~
歯列不正の原因が遺伝でない場合は、日頃の生活習慣に問題があると考えるべきです。
歯並びに影響を与えると考えられている生活習慣には、以下の内容が挙げられます。
・爪や指を噛む
・指しゃぶり
・口が開いていることが多い
・柔らかい食べ物を好む傾向がある等
このような生活習慣は、丈夫な歯を形成する際にも影響を与えてしまいます。
特に、幼少期から思い当たる行動が多い方ほど、歯並びの悩みを抱えている場合が多いですから、矯正治療だけでなく生活習慣も一緒に見直さなければなりません。
また、子どもの場合は成長するにつれて歯並びに影響が出てきますので、小さなうちから上記の行動について注意しておく必要があります。
遺伝が原因となっている場合とは違い、生活習慣が原因の場合は早いうちから対処することで歯列不正の影響を小さくすることが可能です。
どうすれば改善に繋げられるのか、お困りの方は歯科クリニックに対処法を相談してみましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯列不正の原因の一つは、遺伝によるもの
・指しゃぶり等の生活習慣が原因で、歯列不正になってしまうこともある
・生活習慣が原因の場合は、問題となる行動を止めることで悪化を防ぐことができる
・歯科クリニックでも対処法を教えているので、困った時は相談しよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。