舌磨きの注意点~強く磨いてはダメな理由について~

口内環境を整えるために「舌磨き」をすることは大切ですが、汚れを取るためにゴシゴシと磨いてはいけません。

歯磨きと同じように、丁寧に、優しく磨いてあげる必要があるのです。

今回は、舌磨きの注意点と強く磨いてはいけない理由をお話ししましょう。

これから舌磨きを始めようと考えている方は、是非ご覧下さい。

舌磨きの注意点~①強く磨くと口臭が強くなる~

舌の汚れを取りたいからといって、強く磨いてはいけません。

正しい舌磨きをするための注意点として、力加減に気を配る必要があります。

なぜなら、強く磨きすぎてしまうと、より口臭が強くなってしまう可能性があるからです。

舌は、口の中で最もデリケートな部分になります。

強く磨いてしまうと唾液が減少してしまい、かえって汚れが付きやすくなったり、ドライマウスになってしまったりと、口内環境が悪化する恐れがあるのです。

口臭予防として舌磨きを始めても、状況が悪くなってしまっては本末転倒です。

口臭が気になっている方は、力加減に注意しながら磨くようにしましょう。

状況を悪化させるような事態だけは、避けるように心掛けましょう。

舌磨きの注意点~②強く磨くと味覚障害になる可能性も~

もう一つの舌磨きの注意点は、強く磨きすぎると味覚にも影響する恐れがあることです。

舌は味覚を感じ取る器官ですから、そこに強い刺激を与えてしまうと味に鈍感になってしまいます。

少し力を入れすぎて磨いた場合でも、舌がヒリヒリし、気になってしまう方が多いのです。

舌がヒリヒリする経験をされた患者様は、意外と多いですから、他人事だと考えてはいけません。

その状態が長く続いてしまうと、味覚障害になってしまいます。

味覚は生活する上で重要ですから、ケアの影響で支障が出てしまうことだけは避けなければなりません。

このように、強く磨くことは、体を傷つけることになりますので絶対にしないようにして下さい。

舌磨きの注意点~③起床後、ブラッシング前に行う~

その他の舌磨きにおける注意点としては、起床後のブラッシング前に行うということが挙げられます。

こちらのタイミングで行うことにより、細菌感染などのリスクが減少するからです。

唾液には、口内の汚れを洗い流す自浄作用、細菌の活動を抑える作用があります。

就寝中は唾液の分泌量が著しく低下するため、起床したときは口内にもっとも細菌が多い状態です。

そのため、舌磨きをせずに水分補給をしたり朝食を摂ったりすると、細菌を飲み込んでしまい誤嚥性肺炎などのリスクが高まります。

一方起床後すぐのタイミングで舌磨きやブラッシングをすれば、舌や歯に付着した細菌を除去できるため、その後の水分補給や食事における問題は少なくなります。

舌磨きの注意点~④歯磨き粉は使用しない~

舌磨きを行う際、より舌をキレイにしようと歯磨き粉を使用する方もいるかもしれませんが、こちらはNGです。

なぜなら、歯磨き粉の多くには研磨剤や発泡剤が含まれていて、舌を傷つけてしまう原因になるからです。

舌磨きは、水で濡らしたブラシで行う程度でも十分です。

もし口臭が気になったり、口内の乾燥が気になったりするのであれば、殺菌成分や保湿成分の含まれた舌磨き用のジェルを使用しましょう。

舌磨き用のジェルであれば、舌を傷つけるようなものが含まれている可能性は低いです。

舌磨きの注意点~⑤正しい磨き方を意識する~

舌磨きは優しく行うだけでなく、磨き方についても意識しなければ、期待する効果を得ることはできません。

ポイントとしては、できる限り前まで舌を伸ばし、奥から手前に向かって磨くことが挙げられます。

こうすることで、効率的に舌苔を除去できます。

またブラシによる吐き気を催さないためには、苦手な場所を磨くときに数秒間息を止めましょう。

特に舌の奥の方などはえずきやすいため、こちらの方法が有効です。

さらに、口内の天井部分に触れないようにすることで、スムーズに磨きやすくなります。

舌磨きの注意点~⑥専用のブラシを使用する~

舌磨きでは、歯ブラシではなく専用の舌ブラシを使用します。

舌ブラシには、ヘラ型もしくはスクレーパー型のように汚れをかき出すタイプのものと、ブラシ型のものがあります。

ブラシ型を使用する場合、舌が傷つかないように毛先がやわらかいものか、シリコン素材のものを選ぶようにしましょう。

またブラシ型は1ヶ月に1回、熱湯消毒ができるシリコン素材のものは2~3ヶ月に1回程度を目安に交換し、衛生的に使用することをおすすめします。

ちなみに、どうしても歯ブラシで代用したいのであれば、毛先がやわらかい子ども用の歯ブラシを使用してください。

舌磨きの注意点~⑦正しい知識を身につけて舌磨きをしよう~

最後にお伝えしたい舌磨きの注意点は、正しい知識を身につけないまま磨いてはいけないことです。

今回お話ししたように、正しい舌磨きをしなければ、舌に大きなダメージを与えてしまいます。

また、口臭トラブルが悪化する可能性もありますから、知識がないまま始めてしまうのはリスクが大きいのです。

舌磨きに自信がない方は、まず歯科クリニックで教えてもらいましょう。

また、すでに自己流で磨き始めてトラブルが発生した場合でも、遠慮なく受診して下さい。

トラブルの解決と一緒に、正しい知識を身につけていきましょう。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・舌磨きの注意点の一つとして、強く磨くことで口臭が悪化することが挙げられる

・さらに、強く磨くことが刺激になり、味覚障害になってしまう可能性もある

・舌はデリケートであるため、強く磨かないように気を付ける

・正しい知識を持ってから、舌磨きをするようにしよう

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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