インプラント治療箇所の腫れに気付いてしまうと、不安になる方は多いです。
数日待つと正常な状態に戻りますが、それまで気になって仕方がない方もいるでしょう。
そのような時に患者様ができる対処法には、何があるのでしょうか?
今回は、インプラント治療後に腫れてしまった時の対処法をご紹介します。
インプラント治療後に腫れた時の対処法~①傷口を触らない~
インプラント治療後に腫れてしまった際の対処法として、まずは傷口に触れないようにして下さい。
気になるからと傷口を少しでも触ってしまうと、治りが遅くなりますし、そこから細菌が入りかねません。
非常に敏感になっていますから、傷口を触らず、完治するまで待ちましょう。
傷口が塞がるまで、少なくとも1~2週間程度はかかります。
この期間内は、傷口が気になっても気にせず、触りたいのを我慢するようにして下さい。
これは、早めに傷が塞がるためにも大切なことです。
インプラント治療後に腫れた時の対処法~②優しい歯磨き~
インプラント治療後に腫れが悪化するのを防ぐためには、口の中を清潔にすることも対処法の一つになります。
ですが、いくら清潔にするからといって、いつも通り、強い力で歯磨きをしてはいけません。
また、勢いよくうがいしてしまうのも、傷口に影響を及ぼします。
そのため、傷口が良くなるまでは優しい力、加減での歯磨きを心掛けて下さい。
さらに補足として、歯磨き粉の種類によっては傷口を刺激してしまうことがあります。
それが原因で、傷口の治りが遅くなることも珍しくありません。
なるべく刺激させずに歯磨きをしたい場合は、歯科クリニックで専用の歯磨き粉の相談を忘れずにしておきましょう。
低刺激で、傷口に優しい歯磨き粉をご紹介します。
インプラント治療後に腫れた時の対処法~③指示通りに薬を服用する~
さらにインプラント治療後に腫れがあった時の対処法には、歯科クリニックで処方された薬を服用することが挙げられます。
これは多くの患者様に指示していることですから、珍しいことではありません。
しかし、処方された薬を飲み忘れたり、指示に従わず服用したりしては意味がありません。
指示通りに服用することで、腫れを早めに改善することができるのです。
歯科クリニックからの指示は、きちんと守りましょう。
指示通りに服用したにも関わらず、腫れが引かない場合は何かしらのトラブルが発生している可能性があります。
おかしいと思った時は、速やかに歯科クリニックを受診しましょう。
インプラント治療後に腫れた時の対処法~④濡れタオルで冷やす~
インプラント治療後に歯茎が腫れてしまった場合は、濡れタオルで冷やすという方法も有効です。
濡らしたタオルを治療した歯がある側の頬に当てることで、ある程度腫れは治まります。
ただし冷やしすぎると、人工歯根が骨に定着するのを妨げるため、直接氷で冷やすといったことはしないようにしましょう。
またインプラント治療後48時間後は、冷やしてもあまり効果がありません。
むしろ冷やすことにより、腫れが引くまでの期間が長くなる可能性があるため、注意してください。
インプラント治療後に腫れた時の対処法~⑤睡眠を十分に取る~
インプラント治療後に腫れた場合の対処法としては、睡眠を十分に取ることも挙げられます。
身体の免疫力を高めるためには、十分な睡眠が必要です。
できるだけ睡眠時間を長くすることにより、歯茎の腫れも治まりやすくなります。
具体的には、6~8時間程度は睡眠を取るようにしましょう。
ちなみに30分以上の昼寝は、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが崩れやすいと言われています。
身体の健康を保つには、それぞれの睡眠タイプを十分な睡眠サイクルで繰り返すことが重要です。
そのため昼寝は短時間にとどめ、夜にたっぷりと睡眠が取れるような生活リズムにすることをおすすめします。
インプラント治療後に腫れた時の対処法~⑥飲酒や喫煙を避ける~
インプラント治療後に腫れが見られる場合は、飲酒や喫煙を避けることも大切です。
アルコールにはある種の神経麻痺効果があるため、一見痛みを抑えられそうに感じます。
しかし飲酒をすることで血行が良くなってしまい、血行が良くなることで神経が圧迫され、痛みや腫れはよりひどくなります。
同じような理由で、激しく身体を動かすことや、長時間の入浴もNGです。
また喫煙についても、インプラント治療後の腫れがある場合は避けるべきです。
タバコに含まれる成分には、歯への刺激になってしまうものも含まれるため、症状の悪化につながります。
インプラント治療後に腫れた時の対処法~⑦刺激のあるものを食べない~
インプラント治療後に腫れた場合は、食べ物にも気を遣わなければいけません。
まず辛いものなどの刺激物や味の濃いものは、塩分が多く含まれているケースが多く、炎症を起こした歯茎を刺激するため、避けるのが無難です。
またケーキやお菓子などの砂糖を多く含む食べ物は、分解するときにビタミンB群を消費してしまいます。
ビタミンB群には粘膜を保護する役割があるため、不足すると治りが悪くなることが考えられます。
さらに飲み物で言うと、炭酸飲料もあまり摂取すべきではありません。
こちらは炭酸が口内への刺激となることや、糖分が多く含まれていることが理由です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・インプラント治療をした箇所が腫れた際の対処法は、絶対に傷口を触らないこと
・強い力や勢いのある歯磨きは傷口に響くため、優しい歯磨きをする
・歯磨き粉の中には傷口を刺激する種類があるため、低刺激の製品を使用する
・歯科クリニックの指示通りに、処方された薬を服用して腫れの様子を見る
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。