近年、表情を綺麗に見せたいということで、ホワイトニングを検討する人が増えています。
しかし、施術の際に虫歯を発見した場合、ホワイトニングができません。
何故、ホワイトニングをする際に虫歯を必ず完治させなければならないのでしょうか?
今回はその理由について解説します。
ホワイトニング剤が虫歯に与える影響
ホワイトニングの施術をする際、専用の薬剤を使用します。
その際、いくら歯が健康な人であっても「ちょっと染みるな」と感じることが多いのです。
染みるのが嫌な場合でも、綺麗な歯になるためには気にしない、我慢すると思います。
ですが、虫歯がある場合を想像してみて下さい。
ただでさえ染みやすいホワイトニング剤が、虫歯に少しでも付着するとかなり染みてしまうことが容易に想像できます。
これは、歯にとって良くありません。
ですので、虫歯がある、途中で発見した場合は、真っ先に治療を優先することになるのです。
ホワイトニングを優先してしまうと、症状が進行し、長期間の治療が必要になる可能性もあります。
万全な状態で歯を綺麗にするために、トラブルの早期解決は欠かせません。
ホワイトニングと虫歯の被せ物・詰め物の関係
さらに、ホワイトニングよりも虫歯治療を優先する理由は、被せ物や詰め物にもあります。
被せ物や詰め物は、周囲の歯の色に合わせて選ぶことになります。
ホワイトニングの予定がある場合は、それに合わせた色を選んでおくと、治療跡が目立ちにくくなります。
他の歯がホワイトニングで綺麗になったとしても、虫歯の詰め物の色が違っていてはちぐはぐになってしまいます。
色合いを統一するならば、治療を優先しておくに越したことはありません。
治療の跡も含めて綺麗にできると、よりホワイトニングの効果が感じられます。
大切なのはホワイトニング前の虫歯予防
ホワイトニングには時間がかかりますから、不測の事態で長引くことはできるだけ避けたいところです。
従って、ホワイトニングを検討している人こそ、虫歯予防を徹底するようにしましょう。
実際に施術を始める前に、歯科クリニックで定期検診を受けることをお勧めします。
虫歯の早期発見は、治療の負担を軽くするだけではありません。
ホワイトニングを受けれるかどうかにも関わりますから、大事なことなのです。
ホワイトニングの相談をする際は、必ず時間を取って虫歯チェックをしてもらいましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ホワイトニング剤は染みやすいため、虫歯がある場合は施術することができない
・先にホワイトニングを進めてしまうと、虫歯が進行する可能性がある
・被せ物や詰め物との色合いを合わせるために、治療が優先される
・ホワイトニングの施術を受けるならば、まずは虫歯チェックをしてもらおう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。