子どものうちに歯科クリニックで確認を!~先天性欠如への対処法とリスク~

小さい頃、「歯が足りない」と言われた経験のある患者様はいますか?
歯が本来の数に満たないことを「先天性欠如」と言います。
これは、10人中1人に起こり得る形成異常になりますので、珍しいことではありません。
歯科クリニックでは、先天性欠如と診断された時、どのような対処になるのでしょうか?

歯科クリニックで可能な先天性欠如への対処法

歯科クリニックで先天性欠如であることが確認できた時、以下のような対応を勧められます。

①対象となる乳歯の抜歯を行う
そのまま放置すると、年を経た時にグラグラしたり、痛みだしたりするのを防ぐため

②抜歯後の対応
・インプラントや入れ歯を入れる
・矯正治療で空いた歯のスペースを閉じてしまう
・ブリッジで対応する

抜歯後の対応は、患者様の歯や顎の状態を確認しつつ行われます。
そのため、どの方法が一番良いと断言することはできません。
しかし、空いた歯のスペースを正常な状態になるように対応することに変わりありません。

治療法の選択肢は複数ありますから、じっくりと検討しましょう。

歯科クリニックで先天性欠如かどうかを判断してもらうには?

ところで、歯科クリニックで先天性欠如かどうかの判断は、どうやってされるのでしょうか?
確実に分かる方法は、「パノラマエックス線写真」で歯の状態を確認してもらうことです。
その際に、乳歯の下に永久歯があるかどうかを確認できます。

仮に、先天性欠如だった場合には、今後の治療計画を歯科クリニックで立てることになります。
この時、いつ本格的な治療を行うのか、いつまで様子を見ておくべきなのかを確認するようにして下さい。
様々な治療を行うにしても、費用がかかるだけでなく、子どもの成長を見た上で適切な方法を取らなければなりません。
治療には時間がかかりますから、早めに発見できた方が様々な対応や準備がしやすいと言えます。

歯科クリニックに行かず先天性欠如を放置するとどうなる?

先天性欠如の治療で大切なのは、放置しないことです。。
歯科クリニックを受診せず、見た目が大丈夫だからと先天性欠如を放置したままにすると、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
何より、永久歯が生えてこない状況だと、あるべきはずの歯がないため、噛み合わせにも影響してきます。

一般的に、7歳までに歯科クリニックで問題ないかどうかを確認してもらうことが推奨されています。
歯の生え変わりに違和感がある場合、定期検診も兼ねて受診を検討してみてはいかがでしょうか?

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯科クリニックで先天性欠如が発覚した場合は、抜歯後に歯の埋め合わせの対応をする

・先天性欠如かどうかは、パノラマエックス線写真で確認する

・放置すると、虫歯や歯周病、噛み合わせによる不調へのリスクが高まる

・生え変わりの違和感があるときは、歯科クリニックを受診しよう

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。

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