矯正歯科の治療を受ける場合、専用の矯正装置を付けることになります。
ほとんどの人は、ワイヤー状の装置を思い浮かべるでしょうが、最近の治療ではマウスピース型の装置があるのです。
これだと、見た目の印象も変わります。
今回は、マウスピース型の装置「インビザライン」の特徴を6つご紹介しましょう。
インビザラインの特徴～①目立たない形で矯正治療ができる～
1つ目のインビザラインの特徴は、治療をしていることがぱっと見で分からないことです。
従来までの矯正治療は、どうしても矯正装置が目立つ場所に取り付けられます。
そのため、治療していることが他人の目から見ても、はっきりしていたでしょう。
あまり矯正治療のことを知られたくない人にとっては、不向きなやり方でもあったのです。
ですが、透明なマウスピース型のインビザラインは、笑って歯が見えた時でも矯正装置が他人に見えることがありません。
見えない形で治療ができるのは、外見に気を遣っている人ほど嬉しいことになるでしょう。
「矯正していることが分かる」という概念は、なくなりつつあるのです。
インビザラインの特徴～②痛みを感じにくい～
矯正治療は、歯を所定の位置に動かすことが目的になります。
従来の方法だと、慣れるまでに時間がかかるだけでなく、歯の移動によって痛みを感じる人も多かったのです。
いくら治療で仕方ないと言っても、なるべくなら痛まない方が良いと誰でも思うでしょう。
インビザラインでは、痛みを感じにくいということも特徴に挙げられます。
例えちょっとした痛みであっても、患者にとってストレスになります。
限りなくストレスフリーな環境で治療をするためにも、「自分への負担」という視点から考えてみると良いでしょう。
インビザラインの特徴～③矯正中でも食事制限がない～
3つ目のインビザラインの特徴は、矯正治療の経験者なら嬉しい内容になります。
矯正装置を付けている時は、外れないようにするために食べられない食べ物があります。
食事に気を遣わなければならないのは、大変なことでしょう。
その苦労が、マウスピース型だとなくなるのです。
もっと簡単に言うと、取り外しが簡単にできたり、装置の溝に食べ物が挟まったりする心配がありません。
この他にも、治療にあたって、従来の矯正装置とは違いがいくつもあります。
矯正治療を考えている人は、実施するかに関わらず質問してみると良いでしょう。
歯科クリニックでは、分かりやすくご説明致します。
インビザラインの特徴～④3Dシミュレーションで治療計画を確認できる～
インビザラインの場合、治療計画作成支援ソフトにより、治療計画の3Dシミュレーションを事前に確認できます。
治療を開始してから完了するまでの歯の動きを3Dでチェックできるため、きちんと仕上がりに納得した上で治療を開始できます。
また3Dシミュレーションにより、仕上がりだけでなく矯正期間や費用、必要なマウスピースの枚数まで把握できます。
もちろん、歯の動きやすさは個人差があるため、必ずしも当初の内容通りに進むとは限りません。
それでも、他の矯正治療と比べて治療計画の精度が高いことは確かです。
インビザラインの特徴～⑤金属アレルギーの心配がない～
インビザラインの場合、矯正装置をつけたことにより、金属アレルギーを発症する心配がありません。
歯科金属アレルギーは、口内に金属の補綴物などを入れたときに引き起こすアレルギー症状です。
口内の金属から溶け出した金属イオンが、血液の循環によって全身に回ることで発症します。
また金属アレルギーを発症すると、口内炎や歯肉炎など口内の症状が出ることはもちろん、手足や背中など全身の皮膚に湿疹などの炎症が出ることも考えられます。
インビザラインは、身体に無害な医療用プラスチックを使用しているため、金属アレルギーの症状に悩まされることはありません。
インビザラインの特徴～⑥治療の負担が少ない～
治療の負担が少ないという点も、インビザラインにおけるメリットの一つです。
インビザラインの矯正装置をつくるためには型取りが必要ですが、こちらは1回で終了します。
また1ヶ月～1ヶ月半に一度くらいのペースでの通院となるため、従来の治療方法に比べると治療回数は少なく、忙しい方にもおすすめです。
さらにインビザラインは、マウスピースを決まった順番で装着すれば、順調に歯が動いていきます。
ワイヤー矯正のように装置が外れてしまうトラブルも起こらないため、スムーズに治療が進みます。
インビザラインのデメリットは?
インビザラインのマウスピースは取り外しが可能ですが、頻繁に外していると期待するような矯正効果が得られない可能性があります。
そのため、使用する際は必ず歯科医師の指示通り、時間を守って装着しなければいけません。
ワイヤー矯正は固定式であり、放置していても歯は動いていくため、可撤式のインビザラインは自己管理という面で少し難しさがあります。
また患者さんの歯並びや口内状況、希望する治療結果によっては、インビザラインが適用されないこともあります。
ちなみにインビザラインでの治療では限界があるという場合、ワイヤーなどの補助的な装置が必要になることもあります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・インビザラインの特徴は、目立たない形で治療が行えることにある
・歯が動くことで生じる痛みを、小さくすることができる方法
・矯正中であっても、食べ物に制限がかからないため、好きな物を食べることができる
・従来の矯正装置より、ストレスフリーでの治療が可能になる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。
