歯周病は、本人は気が付かないうちに進行していることが多い病気です。
また、一度発症すると、完全に元の状態の歯茎に戻すのは難しいため、日頃から予防を徹底しておく必要があります。
今回は、歯周病予防に効果的な水を使用したうがいの方法について解説したいと思います。
歯周病予防に効果的な水うがいの方法
水を使った歯周病予防のためのうがいは、喉でガラガラとするうがいではなくて、口に含んでグチュグチュとするうがいです。
うがいというより、口をゆすぐという表現の方が近いです。
具体的な方法としては、まず水を口に含み、歯列にぶつけるよう激しくグチュグチュゆすぎます。
こちらの動きにより、口の中で激しい水流をつくりだし、歯列の左右前後、すべてにぶつけていく感覚でゆすぎます。
歯周病予防のためには、歯と歯茎の境目に水流を当てるように意識してください。
スピードに関しては、1秒間に3回グチュグチュするくらいがベストです。
これにより、かなり汚れが落とせます。
ちなみに、口の中で素早い水流をつくって歯茎を刺激すると、歯茎の血行促進になりますし、顔のリフトアップ効果やほうれい線の改善につながることもあります。
うがいだけで歯周病予防はできる?
前述した水を使ったうがいは、確かに歯周病予防として効果的ですが、うがいだけで歯周病が予防できるのかというと、決してそういうわけではありません。
歯周病は、世界一感染者が多い病気として、ギネスブックにも掲載されています。
もし、うがいだけで歯周病を予防できたり、治したりすることができるのであれば、誰も歯周病になどなっていません。
つまり、歯周病を予防するには、うがいを補助的なケアと捉え、プラークを除去するためのブラッシングを徹底しなければいけないということです。
歯周病予防のためのブラッシングのポイント
歯周病予防のためのブラッシングでは、歯ブラシを歯に対して直角に当て、小刻みに動かすことを意識してください。
また、歯と歯の間は、歯ブラシを横にして磨き続けるだけでなく、縦にして動かすことで、磨き残しが少なくなります。
ちなみに、歯周ポケットについては、歯ブラシを斜め45度にし、毛先を軽く入り込ませるようにして磨きます。
まとめ
ここまで、歯周病予防に効果的なうがいの方法を中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
水を使用したうがいは、メインの歯周病予防法であるブラッシングの補助として、ブラッシングができない場合の応急処置として、日頃から行うことをおすすめします。
うがいをしているからといって、ブラッシングをおろそかにしていると、歯周病のリスクは高まってしまうため、注意してください。
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