近年、日本では自然災害が多発しています。
いざという時に備え、非常用持ち出し袋を準備している人もいるでしょう。
ところで、その中に歯ブラシをきちんと入れていますか?
歯ブラシは、みなさんの健康を守るために必須のグッズです。
今回は、災害時であっても歯磨きが大切な理由を解説しましょう。
災害時の避難所生活において歯磨きは大切
災害の規模によっては、自宅でなく、避難所で生活を送ることになります。
避難所に行けば最低限の物資は確保できることから、災害時の非常持ち出し袋に歯磨きセットを用意しなくても良いと思う人もいるでしょう。
これは、いけません。
いくら避難所であっても、必要な物資を人数分用意できるかどうか、自分に回ってくるかどうかは分かりません。
従って、自分で生活するにあたり必要な物は、持参すべきなのです。
また、歯磨きセットが必要な理由は、これだけではありません。
災害時だからこそ歯磨きで病気の予防を行う
避難所生活は、私たちにとって不慣れな環境です。
不特定多数の人と一緒にいる中で、普段はかかりにくい病気になってしまう可能性があるのです。
例えば、高齢者の場合は肺炎になりやすいということが、現在までに発覚していることを知っている人もいるでしょう。
阪神淡路大震災では、地震関連の被害だけでなく、被災に関連した肺炎で亡くなっている人が多数いました。
災害時の歯磨きは、虫歯と同じくらい病気の予防にも影響を及ぼすのです。
元通りの生活にするためには、みなさんの健康が第一ですから、病気へのリスクを低くしなければなりません。
自分の身を守る手段は、非常用持ち出し袋に入れておくに越したことはないでしょう。
災害時に歯磨きが必要なのは「入れ歯」も同じ
そして、災害時に歯磨きが大切になるのは、入れ歯の人も同じです。
入れ歯の場合でも、汚れをそのままにしてしまうと、病気へのリスクを高めてしまいます。
そのため、定期的に入れ歯の汚れが落とせるような、いつも使っているグッズを災害グッズと一緒に入れておきましょう。
「入れ歯だから少しくらい汚れてても大丈夫」と思っていては、知らないうちに口内環境にも影響が出てしまいます。
そして、生活が落ち着いた頃を見計らって、歯科クリニックで口のトラブルがないかを確認してもらうこともポイントです。
災害時は普段と違う環境だからこそ、いつも以上に気を遣ってあげて下さい。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・災害時の避難所生活では、歯磨きグッズが支給されるか分からない
・歯磨きをきちんとしておくと、虫歯だけでなく、病気へのリスクを軽減することができる
・歯磨きが大切なのは、入れ歯の人も同じ
・普段と違う環境を経験した後は、落ち着いた頃にでも歯科クリニックで診てもらおう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。