シーラントは、子どもにできる虫歯予防法の一つです。
虫歯で苦労しないためにという親心から、歯科クリニックに通われている親御さんもいるでしょう。
しかしながら、シーラントは完璧な予防法ではありません。
今回は、親御さんが知っておくべきシーラントの注意点についてご説明します。
シーラントの注意点~①効果は永久でない~
1つ目のシーラントの注意点は、永久的なものでなく、定期的に歯科クリニックで確認してもらわなければ予防効果が小さくなってしまうことです。
シーラントは歯の溝にプラスチック素材を充填しますが、それが取れてしまうことが多いです。
シーラントは大人の虫歯治療で用いられる詰め物と同じようなもので、銀歯よりも外れやすい傾向があります。
知らないうちにシーラントが外れてしまっていると、虫歯予防の意味がありません。
詰め物や銀歯のように外れたことが自覚できない場合がほとんどなので、目視で確認してもらう必要があります。
シーラントの注意点~②シーラントは全ての歯にできない~
2つ目のシーラントの注意点は、充填できる歯が限定されていることです。
シーラントが行えるのは、奥歯の凸凹や前歯の裏になります。
他に虫歯ができやすいと言われる、歯と歯の隙間や歯と歯茎にシーラントをすることはできません。
あくまでも歯の溝に対して虫歯予防の効果を発揮できる方法ですから、他の歯に関しては別な方法で予防をしていきましょう。
シーラントの注意点~③虫歯の歯にはできない~
3つ目のシーラントの注意点は、虫歯があるとその歯に充填できないことです。
シーラントは虫歯予防のために行うものですから、虫歯のない歯に行わなければなりません。
対象の歯に虫歯がある場合は、予防の意味をなさないのです。
よって、シーラントを希望する場合は、虫歯が発生する前に受診してもらう必要があります。
自宅でも虫歯予防はできますが、歯科クリニックの力を借りて予防をする場合はいつでもできるとは限りません。
シーラントのように、タイミングが限られてしまうこともあります。
タイミングを逃さないように、早いうちからかかりつけの歯科クリニックを探しておきましょう。
子どもが小さいうちは、親御さんのケアが虫歯予防の要になってきます。
歯科クリニックの施術と組み合わせて、子どもの歯を守っていきましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・シーラントは永久的なものでなく、銀歯よりも外れやすい
・定期的に歯科クリニックで確認しないと、シーラントが外れたまま生活することになる
・奥歯の凸凹や前歯の裏側のように、シーラントできる場所は限られている
・虫歯があるとシーラントが行えないことも注意点の一つ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。