口臭の独特な臭いの原因は、歯垢や食べ物にあります。
それと同時に、年齢も口臭に影響することがあるのです。
年を重ねると加齢臭を気にされる方が多くなりますが、口臭も注意すべきです。
ここでは、加齢による口臭のメカニズムとその対処法についてご紹介しましょう。
加齢によって口臭が強くなる理由
そもそも口臭の原因は、揮発性硫化化合物にあります。
これは、細菌が糖分を分解する際に発生するもので、酸っぱい臭いから生臭い臭いまで様々な臭いを発生させます。
若い世代の方にも発生しますが、そこまで口臭が強くならないのは唾液のおかげです。
唾液の分泌量が十分な量で活発だと、臭いを抑えてくれますから、強い刺激臭になることはありません。
しかし、加齢によって唾液の分泌量が少なくなってしまうと、口臭の原因物質を抑えることができなくなってしまいます。
その影響で、年を重ねると口臭が強くなったと感じてしまうのです。
加齢による口臭の原因は歯周病菌の可能性も
加齢による口臭の原因には、歯周病菌によるものもあります。
特に歯周ポケットに歯垢が溜まり、歯周病菌が繁殖している状態だと、臭いが強くなってしまいます。
ですので、若い時以上に歯茎と歯の間のケアを丁寧に行わなければなりません。
このような状況に加えて、歯磨きをサボっていたり、入れ歯が汚れたりしている状況だと、より口臭が強くなる可能性があります。
加齢による口臭は日頃のケアで改善できる
加齢の影響で口臭が強くなったと感じた時は、まず日頃のケアが行えているかどうかを確認しましょう。
口臭が少しでも強くなったと感じた時は、何らかのケアが不足している証拠です。
自分の歯だけでなく、入れ歯のメンテナンスが丁寧に行われているかも大切ですから、不安な方は歯科クリニックで洗い方を教えてもらいましょう。
そして口の中全体を綺麗にすると、改善されるのは口臭だけではありません。
実は、全体的な加齢臭も改善できる可能性があるのです。
体からの臭いが強い場合、お風呂に入っていない等の衛生面の問題を真っ先に考えることが多いです。
ですが、いくら体を清潔にしても臭いが強い場合は、口臭が原因となっていることがあるのです。
よって、臭いの原因である口臭が改善されると、自然に体全体の臭いも改善されます。
体の衛生面に気を配っていても臭いが強い時は、歯科クリニックにも相談してみて下さい。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・加齢によって口臭が強くなるのは、唾液の分泌量の影響による
・歯周病菌が溜まりやすい環境になっていることも、口臭が強くなる原因の一つ
・口臭が改善されると、体全体の臭いも改善されることがある
・口臭に限らず、加齢に伴う臭いが強い時は、歯科クリニックへ相談してみよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう。