歯並びが悪いとどんな影響がある?健康リスクと改善方法を歯科医が解説
2026.06.28
歯並びのお悩みを無料で相談する
歯並びやかみ合わせのお悩みは、改善方法を含めて治療前に無料でご相談いただけます。土支田ファミリー歯科では検査・診断のうえ、お口の状態に合った治療法をご提案します。
歯並びが悪いとはどういう状態?不正咬合の種類を知ろう矯正歯科の治療法
「歯並びが悪い」とは、医学的には「不正咬合(ふせいこうごう)」と呼ばれる状態です。ガタガタの歯並びだけでなく、出っ歯・受け口・すきっ歯なども含まれます。
不正咬合には以下のような種類があります。
- 叢生(そうせい)…いわゆるガチャ歯・乱ぐい歯。日本人に最も多く、約4人に1人(約26%)に見られます。
- 上顎前突(じょうがくぜんとつ)…上の歯が前に飛び出した「出っ歯」の状態。
- 下顎前突(かがくぜんとつ)…下顎が前に出た「受け口」。咀嚼や発音にも影響が出やすいです。
- 開咬(かいこう)…前歯が噛まずに口がポカンと開いてしまう状態(ポカン口)。
- 空隙歯列(くうげきしれつ)…歯と歯の間に隙間がある「すきっ歯」。日本人の約10人に1人に見られます。
- 過蓋咬合(かがいこうごう)…上の歯が下の歯を深く覆い、顎関節症を併発しやすい状態。
歯並びの乱れは見た目の問題だけではありません。噛み合わせのズレが口腔内から全身へと影響を広げていきます。
歯並びが悪いと虫歯・歯周病になりやすいのはなぜ?
歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい部分が増え、プラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。その結果、虫歯・歯周病のリスクが大きく上昇します。
歯が重なり合ったり隙間が不均等だったりすると、どれだけ丁寧に歯磨きをしても汚れが残りやすい構造になります。歯周病が進行すると歯を支える顎の骨が溶け、最終的には歯を失う原因にもなります。
また「8020(80歳で20本の歯を残す)」の達成には歯並びの改善が有効であると指摘されています。天然歯を長く守るためにも、歯並びを整えることは予防歯科の観点から非常に重要です。
歯並びが悪いと歯磨きが難しくなる理由
凸凹した歯並びでは、歯ブラシの毛先が歯と歯の間に入りにくくなります。特に叢生(ガチャ歯)は汚れが溜まりやすく、フロスや歯間ブラシの使用が難しい場合もあります。
当院(土支田ファミリー歯科)でも、定期的な予防処置とあわせて、患者さまの歯並びに合ったブラッシング指導を行っています。正しいケア方法を身につけることが、口腔内の健康維持につながります。

歯並びが悪いと肩こり・頭痛・顎関節症になるのはなぜ?
歯並びや噛み合わせの乱れは、顎の筋肉や関節に過度な負担をかけ、顎関節症・肩こり・頭痛などの全身症状を引き起こすことがあります。
噛み合わせが悪いと上下の歯が正しく噛み合う場所がなくなり、顎の筋肉が常に緊張した状態になります。この筋肉の緊張が首・肩・背中へと連鎖し、慢性的な肩こりや頭痛につながるのです。
顎関節症との関係
不正咬合のうち、特に過蓋咬合(深い噛み合わせ)や交叉咬合(部分的な反対咬合)は顎関節症を併発しやすいとされています。顎関節症になると、口を開けるときに「カクカク」という音がしたり、口が大きく開かなくなったりします。
また、噛み合わせが左右で異なると、顔や顎の歪みを伴うこともあります。体の不調の原因が実は歯並びにあった、というケースも少なくありません。
消化器への影響
噛み合わせが悪いと食べ物をしっかり噛み砕けず、胃や腸への負担が増します。食べ物が十分に細かくならないまま飲み込むことで消化不良を起こしやすくなり、胃腸への負担が蓄積されます。
叢生や開咬などの不正咬合は、清掃性や発音に関わることがあると報告されています。気になる歯並びがあれば、改善方法を一緒に考えます。
歯並びを相談する歯並びが悪いと滑舌・発音にも影響するの?
歯並びの乱れは、「さ行」「た行」などの発音の不明瞭さ(滑舌の悪さ)につながることがあります。特に開咬(前歯が噛み合わない状態)では、空気が歯の隙間から漏れやすく、発音しにくい音が増えます。
歯並びや噛み合わせの問題が「コミュニケーションへの影響」にも及ぶと指摘しています。口元を気にして笑えない、人と話すときに口を隠してしまうなど、精神的なストレスや自己肯定感の低下にもつながりやすいです。
特に成長期のお子さまの場合、歯並びの問題が自信やコミュニケーション力に影響することもあります。早期に対処することで、心理的な負担を軽減できます。

歯並びが悪くなる原因は何か?
歯並びが悪くなる原因は、大きく「遺伝的要因」と「生活習慣・環境要因」の2つに分けられます。
遺伝的要因
顎の大きさや歯の大きさは遺伝の影響を受けます。日本人は顎が小さい傾向があり、歯が生えるスペースが不足して叢生になりやすいとされています。受け口(下顎前突)も遺伝的要素が強いといわれています。
生活習慣・環境要因
生活習慣の癖も歯並びに大きく影響します。主な要因は以下のとおりです。
- 口呼吸…口元の筋力が低下し、前歯が前方に出やすくなります。鼻炎や姿勢の悪さが原因になることも多いです。
- 頬杖…顎が圧迫されて噛み合わせがずれ、歯並びに悪影響を与えます。お子さまの顎の成長を妨げる原因にもなります。
- 食生活の偏り…柔らかいものばかり食べる習慣は顎の筋肉の発達を妨げ、正しい歯並びを維持しにくくします。
- 舌で歯を押す癖・唇を噛む癖…継続的な力が歯の位置をずらします。
- 指しゃぶり・爪を噛む癖(お子さまの場合)…顎の形や歯並びに影響します。歯が生え始めたら早めに改善しましょう。
- 虫歯・歯周病の放置…痛みのある側を避けて噛む習慣が顎のバランスを崩し、歯並びの悪化につながります。
歯並びを改善する方法にはどんな種類がある?
歯並びを改善する主な方法は、「矯正治療(歯を動かす)」と「補綴治療(被せ物で整える)」の2種類です。どちらが適しているかは口腔内の状態によって異なります。
ワイヤー矯正(ブラケット矯正)
最も歴史が長く、幅広い症例に対応できる矯正方法です。金属やセラミックのブラケットとワイヤーを使い、少しずつ歯を動かします。治療期間はおよそ2〜3年が目安です。
- メリット…重度の叢生や複雑な症例にも対応可能。治療実績が豊富。
- デメリット…装置が目立ちやすい(透明ワイヤーで目立ちにくくすることも可能)。汚れが溜まりやすいため口腔ケアに注意が必要。
マウスピース矯正(インビザラインなど)
透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かす方法です。取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。治療期間はおよそ1〜3年が目安です。
- メリット…目立ちにくく、清潔を保ちやすい。痛みが比較的少ない。
- デメリット…装着時間(1日20〜22時間)を守る自己管理が必要。重度の症例には適応外の場合がある。
セラミック矯正(補綴による改善)
歯を削ってセラミックの被せ物をすることで、歯並びをきれいに見せる方法です。治療期間は1〜3ヶ月と短いですが、歯を削るため天然歯の保存の観点からは慎重な判断が必要です。
一般社団法人日本歯科審美学会も、矯正治療と補綴治療のどちらが適切かは「ご自身の長い将来を考えて」相談することを推奨しています。
小児矯正(お子さまの早期治療)
成長期のお子さまは顎の骨が柔軟なため、早期に矯正を始めることで治療の効果が出やすく、将来的な本格矯正を簡略化できる場合があります。当院では小児歯科にも力を入れており、お子さまが歯医者を嫌いにならない環境づくりを大切にしています。

歯並びの改善は何歳から始めるべきか?
矯正治療は何歳からでも始められますが、お子さまの場合は成長を利用できる小児矯正(第1期治療)が有効です。一般的に6〜12歳の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)が第1期治療の目安とされています。
成人矯正は骨格が完成した後に行うため、治療期間が長くなる場合がありますが、年齢に関係なく改善は可能です。「大人になってから矯正するのは遅い」ということはありません。
重要なのは、現在の口腔内の状態を歯科医師に正確に診断してもらうことです。CTによる精密診断を行うことで、顎の骨の状態や歯根の位置を詳しく把握し、最適な治療計画を立てることができます。
歯並びが悪いまま放置するとどうなるか?
歯並びの問題を放置すると、虫歯・歯周病の進行、顎関節症の悪化、全身への影響の蓄積など、複合的なリスクが高まります。
日本矯正歯科協会は、歯並びが悪いと「一生涯その歯を使い続けることが難しくなる可能性がある」と指摘しています。特に歯周病は進行すると顎の骨が溶け、歯を失う原因となります。歯を失うと入れ歯・ブリッジ・インプラントなどの補綴治療が必要になり、長期的な治療負担が増します。
また、噛み合わせの悪化は年齢とともに進行することが多く、若いうちに対処するほど治療の選択肢が広がります。「いつか治そう」と先延ばしにせず、まずは歯科医院で現状を確認することをおすすめします。
歯並びや噛み合わせでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。土支田ファミリー歯科 予防では、CTによる精密診断・マイクロ超精密治療・3Dアニメーションによるわかりやすい説明など、患者さまが納得して治療を選択できる環境を整えています。土曜・日曜も夜19時まで診療しており、お子さま連れの方も安心してご来院いただけます。
よくある質問
歯並びが悪いと虫歯になりやすいですか?
はい、歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくくプラークが溜まりやすいため、虫歯・歯周病のリスクが高まります。定期的なプロフェッショナルケアとあわせて、歯並びの改善を検討することが大切です。
歯並びが悪いと肩こりや頭痛の原因になりますか?
噛み合わせの乱れが顎の筋肉に負担をかけ、首・肩・背中の筋肉の緊張につながることがあります。体の不調の原因が歯並びにある場合もあるため、歯科医への相談をおすすめします。
子どもの歯並びが悪い場合、何歳から矯正できますか?
一般的に6〜12歳の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)が小児矯正(第1期治療)の目安です。成長を利用できるため、早期発見・早期対応が効果的です。
大人になってからでも歯列矯正はできますか?
はい、成人矯正は何歳からでも可能です。骨格が完成しているため治療期間が長くなる場合もありますが、年齢に関係なく改善できます。まずは歯科医師に相談しましょう。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正はどちらが良いですか?
どちらが適しているかは歯並びの状態によって異なります。重度の叢生にはワイヤー矯正が有効で、軽〜中度の症例にはマウスピース矯正も選択肢になります。歯科医師による診断が必要です。
歯並びが悪いと滑舌に影響しますか?
開咬(前歯が噛み合わない状態)などでは空気が歯の隙間から漏れ、「さ行」「た行」などの発音が不明瞭になることがあります。矯正治療で改善できる場合があります。
歯並びが悪い原因は遺伝ですか?
遺伝(顎の大きさ・歯の大きさ)が影響することはありますが、口呼吸・頬杖・食生活の偏りなど生活習慣も大きな要因です。習慣の改善と早期の歯科受診が重要です。
歯並びを放置するとどうなりますか?
虫歯・歯周病の進行、顎関節症の悪化、全身症状の蓄積など複合的なリスクが高まります。歯を失うリスクも上がるため、早めの対処が天然歯の保存につながります。
矯正治療は痛いですか?
矯正装置を装着した直後や調整後に数日間、歯が動く際の鈍い痛みを感じることがあります。マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べて痛みが少ない傾向があります。
土支田ファミリー歯科では矯正相談を受けられますか?
はい、当院では矯正歯科の診療を行っており、CTによる精密診断をもとに最適な治療計画をご提案しています。土曜・日曜も夜19時まで診療しておりますので、お気軽にご相談ください。
結論
歯並びが悪い状態を放置すると、虫歯・歯周病・顎関節症・肩こり・頭痛など口腔内から全身へと悪影響が広がります。改善方法はワイヤー矯正・マウスピース矯正・小児矯正など複数あり、口腔内の状態と年齢・ライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。まずはCTによる精密診断を受け、歯科医師と一緒に最善の治療計画を立てることが、天然歯を長く守るための第一歩です。
土支田ファミリー歯科
練馬区光が丘エリアの歯科・小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科。キッズルーム、保育士による無料託児、女性歯科医師在籍で、お子さま連れでも通いやすい体制を整えています。矯正は治療前に無料でご相談いただけます。
診療時間 10:00〜14:00/15:00〜19:00 休診日:火曜・祝日 ※複数人のご予約はお電話でお願いします
【著者情報】
土支田ファミリー歯科 院長
杉本 貴由紀
「最愛の人に紹介したい歯科医院」を理念に、患者様一人ひとりに寄り添った診療を大切にしています。すべての患者様を家族のように考え、納得いただける治療選択と最善の医療提供を心がけています。特にお子さまが歯科医院を好きになれる環境づくりにも注力し、将来のお口の健康を見据えた診療を行っています。
経歴
静岡聖光学院高等学校 卒業
鶴見大学 歯学部 卒業
鶴見大学附属病院 総合歯科 臨床研修 修了
愛知県一宮市・犬山市の歯科医院にて勤務
土支田ファミリー歯科 開院



