赤ちゃんの歯が生え始めたら〜正しいケア方法と注意点を小児歯科が解説
2026.06.20
0歳からの歯のケアを相談する
「いつから歯みがきを始めればいい?」など、生えはじめの不安は早めの相談で解消できます。土支田ファミリー歯科は0歳からの予防習慣づくりをサポートしています。WEB予約・お電話どちらでもご相談いただけます。
赤ちゃんの歯はいつ生え始めるのか?
赤ちゃんの乳歯は、生後6〜9ヶ月頃に最初の1本が生え始めます。最初に生えるのは下の前歯(乳中切歯)であることが最も多いです。
大王製紙グーンが2025年3月に実施した1,175名を対象のアンケートでは、「生後6ヶ月未満」が最多(332名)で、次いで「生後7ヶ月頃」(295名)という結果でした。一方で「生後10ヶ月以降」と回答した方も103名おり、個人差が大きいことがわかります。
1歳を過ぎても歯が生えない場合は、一度歯科医に相談することをおすすめします。1歳3ヶ月を過ぎても歯が顔を出さない場合は、先天性欠如などの可能性もあるため、早めに受診してください。
乳歯が生える順番の目安
- 生後6〜9ヶ月頃:下の前歯(乳中切歯)2本
- 生後11ヶ月〜1歳頃:上下の前歯が揃い、合計8本に
- 1歳2ヶ月〜1歳6ヶ月頃:奥歯(第一乳臼歯)が生え始め、合計12本に
- 1歳半〜2歳頃:犬歯(乳犬歯)が生え、合計16本に
- 2歳〜2歳半頃:奥歯(第二乳臼歯)が生え、合計20本が揃う
多少順番がズレても、2歳半〜3歳半までに20本が揃えば問題ありません(べびデント)。

歯が生え始めるサインとは?〜よだれ・歯ぐずりの見分け方
歯が生え始める前後に現れる代表的なサインは、よだれの急増と歯ぐずりです。これらは正常な発達の証拠であり、過度に心配する必要はありません。
赤ちゃんのよだれは1日に約1.5リットルも分泌されると言われています(ベビースマイル赤ちゃんの健康情報)。歯が生え始める時期は、口を閉じて唾液を飲み込む機能がまだ発達途中のため、よだれが増えます。
歯が生え始める主なサイン
- よだれの量が急に増える:離乳食の準備に入るサインでもあります
- 指やおもちゃを頻繁に噛む:歯茎のむずがゆさを和らげようとしています
- 機嫌が悪くなる・夜泣きが増える:いわゆる「歯ぐずり」です
- 歯茎が赤く腫れて見える:歯が押し上げてくるサインです
歯ぐずりがひどいときは、清潔な「歯固め」を与えてみてください。噛む刺激が歯茎の不快感を和らげます。

赤ちゃんの歯みがきはいつから・どうやって始めればよいか?
乳歯が1本でも生えたら、その日から歯ブラシを使ったケアを始めましょう。「どうせ抜けるから」と放置すると、虫歯になるだけでなく、将来の歯並びにも悪影響を与えます。
歯が生える前の段階から、湿らせたガーゼで歯茎をやさしく拭う練習をしておくと、赤ちゃんが口を触られることに慣れ、歯みがきへの移行がスムーズになります。首がすわる頃(生後3〜4ヶ月頃)から始めるのが目安です。
月齢別・歯みがきの進め方
- 歯が生える前(〜生後5ヶ月頃):湿らせたガーゼで歯茎をやさしく拭う。口を触られることに慣れさせる
- 歯が生え始め(生後6ヶ月〜):乳児用歯ブラシを使い、1本ずつやさしくみがく。1日1〜2回が目安
- 歯が増えてきたら(1歳〜):朝食後と就寝前の1日2回が理想。仕上げ磨きを親が行う
- 自分みがきの練習(1歳半〜):子ども自身が歯ブラシを持つ練習をしつつ、必ず親が仕上げ磨きをする
正しい歯みがきのポイント
- 歯ブラシは小さく動かし、1本5秒程度を目安にみがく
- 力を入れすぎず、やさしく当てるだけで十分
- 歯と歯茎の境目、歯と歯の隙間、前歯の裏側を特に丁寧に
- 仕上げ磨きは親のひざに寝かせた姿勢で行うと安定しやすい
- 歯みがき後は食べ物・飲み物を与えない(就寝前の仕上げ磨きが特に重要)
寝ている間は唾液の分泌が減り、虫歯菌が増えやすい時間帯です。就寝前の仕上げ磨きを最も丁寧に行うことを心がけてください。
フッ素はいつから・どのくらい使えばよいか?
フッ素配合の歯みがき粉は、歯が生えたらすぐに使い始めることができます。フッ素は歯の耐酸性を高め、虫歯になりにくい歯を作る効果があります。
年齢に応じた使用量を守ることが大切です。小さい子どもが大量にフッ素を飲み込むと、将来生えてくる永久歯に影響を及ぼす可能性があるため、量の管理が重要です。
年齢別フッ素歯みがき粉の使用量の目安
- 生後6ヶ月〜2歳頃:切った爪の先程度(ごく少量)
- 3〜5歳:5mm以下(米粒大程度)
- 6〜14歳:1cm程度
3歳を過ぎて吐き出しができるようになったら、フッ素入り歯みがき粉の効果がより発揮されます。詳しい使用量や選び方は、かかりつけの歯科医に相談するのが最も確実です。
また、歯科医院でのフッ素塗布も虫歯予防に有効です。定期健診のタイミングで行ってもらえることが多いので、積極的に活用しましょう。

虫歯菌はどこからうつるのか?〜感染経路と予防法
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中に虫歯菌(ミュータンス菌)はいません。虫歯菌は主に、身近な大人からの「口移し」や「スプーンの共有」などを通じてうつります。
ミュータンス菌は歯の表面に住みつく性質があるため、歯が生える前の赤ちゃんには感染しにくいとされています。しかし、歯が生え始めると感染リスクが高まります。
虫歯菌の感染を防ぐための注意点
- 食べ物の口移しを避ける:大人が噛み砕いた食べ物を与えない
- スプーン・箸の共有を避ける:大人が使ったものをそのまま赤ちゃんに使わない
- キスを口元に避ける:ほっぺや額へのキスは問題なし
- 親自身の口腔ケアを徹底する:家族全員でお口のケアをすることが赤ちゃんを守ることにつながる
3歳になるまで家族全員でお口のケアを徹底することが、お子さんの「虫歯になりやすさ」を生涯にわたって減らすことにつながります。ご両親も定期的に歯科医院でクリーニングを受けることをおすすめします。
歯科デビューはいつがベスト?〜初めての歯科受診のタイミング
「最初の歯が生えて半年以内、または1歳の誕生日まで」が歯科デビューの理想的なタイミングです。離乳食が始まったり、上の前歯が生えてからは虫歯のリスクが急激に高まります。
乳幼児期から小児歯科専門医またはかかりつけ歯科医に定期的に受診しながら口の健康を獲得することを推奨しています。早期から通院することで、虫歯の早期発見・予防処置・正しいケア方法の指導を受けることができます。
歯科受診が必要なサイン
- 1歳3ヶ月を過ぎても歯が生えない:先天性欠如の可能性があるため要受診
- 生まれた時から歯が生えている(先天性歯):授乳時のトラブルを防ぐため早急に受診
- 歯の生える順番が大きくずれている:将来の歯並びに影響する可能性がある
- 歯の色が黄色・茶色・白濁している:形成不全や初期虫歯の可能性がある
- 歯の形に違和感がある(癒合歯など):生え変わりのタイミングで診断が必要
歯科医院を「治療を受ける場所」ではなく、「歯の健康を守るために定期的に通う場所」として位置づけることが大切です。早いうちから通い慣れることで、お子さんが歯医者を怖がらなくなる効果もあります。
乳歯の虫歯が永久歯に与える影響とは?
仕上げ磨きの仕方やケアグッズ選びに迷ったら、お口の状態を見ながら個別にアドバイスできます。お子さま連れでも通いやすい環境を整えています。
乳歯ケアを相談する乳歯の虫歯を放置すると、後から生えてくる永久歯の歯並び・形・質に悪影響を与えます。「どうせ抜けるから」という考えは禁物です。
厚生労働省の幼児期における歯科保健指導の手引きでも、乳歯の虫歯が永久歯のむし歯発生の誘因となり、顎・顔面の正常な発達にも影響を与えると明記されています。
乳歯の虫歯が引き起こす主なリスク
- 永久歯の歯並びが悪くなる:乳歯が早期に抜けると隣の歯が傾き、永久歯のスペースが失われる
- 永久歯の形・質が悪くなる:乳歯の根の炎症が永久歯の歯胚(芽)に影響する
- 発音への影響:前歯が早期に失われると、正しい発音の習得が難しくなる
- 咀嚼機能の低下:痛みで十分に噛めなくなり、栄養摂取や顎の発育に影響する
- 心理的な影響:歯の痛みや見た目の問題が、子どもの自信に影響することもある
乳歯は「いずれ抜ける仮の歯」ではなく、永久歯が正しく生えるための大切な道しるべです。虫歯を作らないよう、日々のケアと定期健診を欠かさないようにしましょう。

指しゃぶり・おしゃぶりは歯並びに影響するのか?
3〜4歳までの指しゃぶりやおしゃぶりは、基本的に歯並びへの影響は少なく、自然に減っていくことが多いです。過度に心配する必要はありません。
生後6ヶ月頃の赤ちゃんが何でも口に運ぶのは、目と手の協調運動の学習と脳の発達を促す自然な行動です。3歳頃までの指しゃぶりは「吸啜反射の名残」であり、無理にやめさせる必要はないとされています(ベビースマイル赤ちゃんの健康情報)。
ただし、4歳以降も続く場合は、開咬(前歯が噛み合わない状態)や出っ歯の原因になることがあります。気になる場合は小児歯科に相談してみてください。専用の器具を使った対応も可能です。土支田ファミリー歯科の小児歯科
赤ちゃんの歯のケアについて、もっと詳しく相談したい方は、ぜひ土支田ファミリー歯科 予防にお気軽にご相談ください。保育士資格を持つスタッフが常駐するキッズルームを完備し、お子さまが歯医者を好きになれる環境づくりに取り組んでいます。土曜・日曜も夜19時まで診療しており、お忙しいご家族にも通いやすい歯科医院です。
よくある質問
赤ちゃんの歯はいつ頃生え始めますか?
一般的に生後6〜9ヶ月頃に下の前歯から生え始めます。個人差があり、生後10ヶ月以降に生え始める赤ちゃんもいます。1歳を過ぎても生えない場合は歯科医に相談しましょう。
歯みがきはいつから始めればよいですか?
乳歯が1本でも生えたらすぐに開始するのが理想です。歯が生える前から湿らせたガーゼで歯茎を拭う練習をしておくと、歯みがきへの移行がスムーズになります。
赤ちゃんにフッ素入り歯みがき粉を使っても大丈夫ですか?
歯が生えたらすぐに使い始めることができます。生後6ヶ月〜2歳頃は切った爪の先程度のごく少量を使用してください。飲み込んでも問題のない量を守ることが大切です。
虫歯菌は親からうつりますか?
はい、主に口移しやスプーンの共有を通じてうつります。生まれたばかりの赤ちゃんの口内に虫歯菌はいません。食器の共有を避け、親自身の口腔ケアを徹底することが予防につながります。
歯科デビューはいつが理想ですか?
最初の歯が生えて半年以内、または1歳の誕生日までが理想です。早期受診により、虫歯の予防処置やフッ素塗布、正しいケア方法の指導を受けることができます。
乳歯の虫歯は治療しなくてもよいですか?
必ず治療が必要です。乳歯の虫歯を放置すると、永久歯の歯並び・形・質に悪影響を与えます。「どうせ抜ける」という考えは禁物で、早期発見・早期治療が大切です。
指しゃぶりはいつまでに止めさせればよいですか?
3〜4歳頃までに自然に減っていくことが多く、それまでは無理にやめさせる必要はありません。4歳以降も続く場合は歯並びへの影響が出ることがあるため、小児歯科に相談しましょう。
赤ちゃんの歯みがきを嫌がる場合はどうすればよいですか?
無理に押さえつけず、スキンシップの一環として楽しい雰囲気で行うことが大切です。好きな歌を歌いながら行ったり、歯みがき後にほめてあげたりすることで、習慣化しやすくなります。
添い乳は虫歯の原因になりますか?
母乳の乳糖だけでは虫歯の直接原因にはなりません。ただし、離乳食やおやつを食べた後にそのまま添い乳で寝てしまうと虫歯リスクが高まります。寝る前に濡れたガーゼで口内を拭ってあげましょう。
仕上げ磨きはいつまで続ければよいですか?
できれば永久歯が生えそろう12歳頃まで続けることが理想です。子ども自身が上手にみがけるようになっても、仕上げ磨きで磨き残しをチェックし、むし歯や歯並びの確認も兼ねて行いましょう。
結論
赤ちゃんの歯が生え始めたら、すぐにケアを開始することが虫歯予防の第一歩です。乳歯は「いずれ抜ける歯」ではなく、永久歯の歯並びや全身の発育に直結する大切な歯です。歯が1本生えたら歯ブラシを使い始め、「最初の歯が生えて半年以内または1歳の誕生日まで」に歯科デビューすることを強くおすすめします。日々のケアと定期健診を組み合わせることが、お子さんの一生の歯の健康を守る最善の方法です。
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土支田ファミリー歯科
練馬区光が丘エリアの歯科・小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科。キッズルーム、保育士による無料託児、女性歯科医師在籍で、お子さま連れでも通いやすい体制を整えています。気になることはお気軽にご相談ください。
診療時間 10:00〜14:00/15:00〜19:00 休診日:火曜・祝日 ※複数人のご予約はお電話でお願いします
【著者情報】
土支田ファミリー歯科 院長
杉本 貴由紀
「最愛の人に紹介したい歯科医院」を理念に、患者様一人ひとりに寄り添った診療を大切にしています。すべての患者様を家族のように考え、納得いただける治療選択と最善の医療提供を心がけています。特にお子さまが歯科医院を好きになれる環境づくりにも注力し、将来のお口の健康を見据えた診療を行っています。
経歴
静岡聖光学院高等学校 卒業
鶴見大学 歯学部 卒業
鶴見大学附属病院 総合歯科 臨床研修 修了
愛知県一宮市・犬山市の歯科医院にて勤務
土支田ファミリー歯科 開院

