インプラントと入れ歯の違い〜メリット・デメリットを徹底比較
2026.03.27

歯を失ってしまった時、多くの方が「インプラント」と「入れ歯」のどちらを選ぶべきか悩まれます。
どちらも失った歯を補う治療法ですが、機能性や費用、治療期間など、さまざまな面で大きな違いがあります。
この記事では、インプラントと入れ歯の違いを徹底的に比較し、あなたに最適な治療法を選ぶためのポイントをお伝えします。
インプラントとは〜天然歯に近い機能を取り戻す治療法
インプラントは、失った歯の代わりに人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。
天然歯に近い噛み心地と見た目を再現できるため、失った歯を補う治療として広く選ばれています。

インプラント治療の流れ
インプラント治療は、以下のような流れで進みます。
- 初診・カウンセリング
口腔内の状態を確認し、CT撮影などの検査を行います。顎の骨の量や質、噛み合わせの状態を詳しく調べることで、インプラント治療が可能かどうかを判断します。
- 治療計画
骨量や噛み合わせを確認し、インプラントの位置を決定します。患者さま一人ひとりの口腔内の状態に合わせて、最適な治療計画を立てます。
- インプラント埋入手術
顎の骨にインプラント体を埋め込みます。局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。
- 骨結合期間
インプラントと骨が結合するまで数ヶ月待ちます。この期間は、インプラントが顎の骨にしっかりと定着するために必要な時間です。
- 上部構造装着
人工歯を装着し、噛み合わせを調整します。これでインプラント治療が完了します。
インプラントのメリット
インプラントには、以下のようなメリットがあります。
天然歯に近い噛み心地
顎の骨にインプラント体を埋め込むため、天然歯とほぼ同じ力で噛むことができます。硬いものも含めて、何でも食べられるようになります。
周囲の歯を削らない
ブリッジのように両隣の歯を削る必要がなく、健康な歯に負担をかけません。他の歯を守ることができる点も大きな利点です。
見た目が自然
人工歯にはセラミックなどの天然歯に近い素材を使用するため、見た目が非常に自然です。金属部分は顎の骨の中に埋まっているため、外から見えることはありません。
しっかり噛める
顎の骨にしっかりと固定されるため、入れ歯のようにズレたり外れたりする心配がありません。食事や会話も快適に楽しめます。
顎の骨を維持できる
噛む力が顎の骨に伝わるため、骨が痩せるのを防ぐことができます。顎の骨が維持されることで、口元の見た目も若々しく保てます。
インプラントのデメリット
一方で、インプラントには以下のようなデメリットもあります。
外科手術が必要
顎の骨にインプラント体を埋め込むため、外科手術が必要です。全身状態によっては、手術が受けられない場合もあります。
治療期間が数ヶ月かかる
インプラントと骨が結合するまでに数ヶ月かかるため、治療完了までに時間を要します。一般的には3ヶ月から1年程度の期間が必要です。
保険適用外の場合が多い
インプラント治療は基本的に自費診療となり、1本あたり30万円から50万円程度の費用がかかります。
インプラントが向いている人
インプラントは、以下のような方に適しています。
- 入れ歯に違和感がある人
- しっかり噛める歯を取り戻したい人
- 見た目を自然にしたい人
- 周囲の歯を削りたくない人
- 長期的な視点で歯の健康を考えたい人
入れ歯とは〜手軽に始められる治療法
入れ歯は、失った歯の機能を取り戻す代表的な治療法です。
部分入れ歯と総入れ歯があり、失った歯の本数に応じて選択できます。

入れ歯の特徴
入れ歯は、外科手術が不要で、全国の歯科医院で作ってもらうことができます。
保険が適用される入れ歯であれば、経済的な負担も抑えられます。保険適用の入れ歯は約5,000円から作成可能で、3割負担の場合は1つあたり2万円程度です。
取り外しができるため、手入れがしやすいという特徴もあります。
入れ歯のメリット
入れ歯には、以下のようなメリットがあります。
費用を抑えられる
保険適用の入れ歯であれば、比較的安価に作成できます。インプラントと比較すると、経済的な負担が大幅に軽減されます。
お手入れが簡単
取り外しができるため、入れ歯を洗浄しやすく、口腔内を清潔に保ちやすいです。専用のブラシと洗浄剤を使って、毎日のケアを行います。
外科手術が不要
インプラントのような外科手術が必要ないため、全身状態に不安がある方でも治療を受けられます。
治療期間が短い
一般的に1か月から2か月で完成し、最短で3回の通院で作成できます。インプラントと比べて、治療期間が大幅に短縮されます。
入れ歯のデメリット
一方で、入れ歯には以下のようなデメリットもあります。
痛みやズレを感じやすい
入れ歯は顎の骨に固定されていないため、噛む力が弱く、痛みやズレを感じることがあります。特に硬いものを食べる際には注意が必要です。
見た目が目立つ
部分入れ歯の場合、金属製のクラスプ(バネ)が目立つことがあります。審美性を重視する場合は、自費診療の入れ歯を選ぶ必要があります。
寿命は数年程度
入れ歯の寿命は一般的に数年程度で、定期的な作り直しが必要になる場合があります。顎の骨が痩せてくると、入れ歯が合わなくなることもあります。
噛む力が弱い
天然歯と比べて噛む力が弱く、硬いものを食べるのが難しい場合があります。入れ歯を付け外しするたびに、両隣の歯に負荷がかかることもあります。
入れ歯が向いている人
入れ歯は、以下のような方に適しています。
- 費用を抑えたい人
- 外科手術を避けたい人
- 短期間で治療を完了したい人
- 取り外しができる方が良い人
- 全身状態に不安がある人
インプラントと入れ歯の違いを徹底比較
インプラントと入れ歯の主な違いを、以下の観点から比較します。

手術の有無
インプラントは顎の骨にインプラント体を埋め込むため、外科手術が必要です。
一方、入れ歯は手術が不要で、型取りをして作成します。全身状態に不安がある方や、手術に抵抗がある方には、入れ歯が適しています。
保険適用の有無
入れ歯は保険適用が可能で、3割負担の場合は約2万円程度で作成できます。
一方、インプラントは基本的に自費診療となり、1本あたり30万円から50万円程度の費用がかかります。この費用差が、多くの方がインプラントを選ぶのを躊躇する要因となっています。
処置にかかる期間
入れ歯は一般的に1か月から2か月で完成します。
インプラントは顎の骨の状態や治療箇所によって、治療完了までに3か月から1年ほどかかる場合があります。インプラントは人工歯根が顎の骨に完全に定着するまでに時間がかかるため、治療期間が長くなります。
お手入れの方法
入れ歯は口腔内から取り出して、専用のブラシと洗浄剤を用いて清掃する必要があります。
インプラントは天然歯と同じように、歯磨きや歯間ブラシを使用してブラッシングするだけで問題ありません。ただし、定期的なメンテナンスは両方とも必要です。
噛む力と機能性
インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、天然歯とほぼ同じ力で噛むことができます。
入れ歯は顎の骨に固定されていないため、噛む力が弱く、硬いものを食べるのが難しい場合があります。食事の快適さを重視する方には、インプラントが適しています。
審美性
インプラントは金属部分が顎の骨の中に埋まっているため、外から見えることはありません。人工歯にはセラミックなどの天然歯に近い素材を使用するため、見た目が非常に自然です。
部分入れ歯の場合、金属製のクラスプが目立つことがあります。審美性を重視する場合は、自費診療の入れ歯やインプラントを選ぶ必要があります。
寿命
インプラントは適切なメンテナンスを行えば、10年から15年以上使用できます。上顎で約90%、下顎で94%のインプラントが10年から15年経過しても残存していたという報告があります。
入れ歯の寿命は一般的に数年程度で、定期的な作り直しが必要になる場合があります。
インプラントと入れ歯で悩む3つの理由
多くの患者さまが、インプラントと入れ歯のどちらを選ぶべきか悩まれます。
その主な理由は、以下の3つです。

費用の問題
インプラントは1本あたり30万円から50万円程度の費用がかかり、全額自己負担となります。
一方、入れ歯は保険適用が可能で、3割負担の場合は約2万円程度で作成できます。この大きな費用差が、治療法選択の大きな要因となっています。
ただし、インプラントは機能性や耐久性に優れており、長期的な視点で考えると、コストパフォーマンスが高い場合もあります。
手入れの問題
入れ歯は取り外しが可能なため、専用の義歯ブラシを使用して洗浄する必要があります。入れ歯洗浄剤を用いた定期的な化学的洗浄も欠かせません。
インプラントは顎の骨に固定されているため、特別なケアは必要ありません。天然歯と同じように手入れをすれば大丈夫です。
ただし、どちらの治療法を選んでも、定期的な歯科医院でのメンテナンスは必要です。
健康上の問題
インプラントは外科手術が必要なため、全身状態によっては治療が受けられない場合があります。
歯周病や骨粗しょう症などで顎の骨が十分な面積を持たない場合は、インプラントを顎の骨に固定できないため、治療そのものができないケースもあります。
入れ歯は外科手術が不要なため、全身状態に不安がある方でも治療を受けられます。
あなたに最適な治療法の選び方
インプラントと入れ歯のどちらを選ぶべきか、判断に迷われる方も多いでしょう。
以下のポイントを参考に、ご自身に合った治療法を選んでください。
費用や手入れを重視する場合
費用を抑えたい方や、手入れのしやすさを重視する方には、入れ歯が適しています。
保険適用の入れ歯であれば、経済的な負担を大幅に軽減できます。また、取り外しができるため、清掃もしやすいです。
短期間で治療を完了したい方にも、入れ歯がおすすめです。
嚙み心地や審美面を重視する場合
しっかりと噛める歯を取り戻したい方や、見た目の自然さを重視する方には、インプラントが適しています。
天然歯に近い噛み心地と見た目を再現できるため、食事や会話を快適に楽しめます。長期的な視点で歯の健康を考える方にも、インプラントがおすすめです。
ただし、費用や治療期間を考慮する必要があります。
総合的な健康面を重視する場合
顎の骨を維持したい方や、周囲の歯を守りたい方には、インプラントが適しています。
インプラントは噛む力が顎の骨に伝わるため、骨が痩せるのを防ぐことができます。また、ブリッジのように両隣の歯を削る必要がないため、健康な歯に負担をかけません。
長期的な口腔内の健康を考えると、インプラントは非常に有効な治療法です。
土支田ファミリー歯科での治療について
当院では、患者さま一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。
インプラント治療では、天然歯に近い噛み心地と見た目を再現できる治療を提供しています。CT撮影などの検査を行い、骨量や噛み合わせを確認した上で、最適な治療計画を立てます。
入れ歯治療では、保険適用の入れ歯から自費診療の入れ歯まで、幅広い選択肢をご用意しています。患者さまのご希望や予算に応じて、最適な入れ歯をご提案します。
どちらの治療法を選ぶべきか悩まれている方は、まずはお気軽にご相談ください。丁寧な説明を行い、患者さまが納得して治療を選択できるようサポートいたします。
保育士が勤務しているため、お子さま連れの方も安心して通院していただけます。土曜日は12時まで診療を行っており、18時以降の診療も可能です。
まとめ〜最適な治療法を選んで快適な生活を
インプラントと入れ歯には、それぞれメリットとデメリットがあります。
費用や手入れのしやすさを重視する方には入れ歯が、噛み心地や審美性を重視する方にはインプラントが適しています。
どちらの治療法を選ぶべきか、ご自身の状況やご希望に応じて判断することが大切です。
当院では、患者さまが納得して治療を選択できるよう、丁寧な説明と最善の医療を提供することを心がけています。
失った歯を補う治療でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたに最適な治療法をご提案いたします。
土支田ファミリー歯科
東京都練馬区土支田
都営大江戸線光が丘駅A5出口から徒歩16分
休診日:火曜日・祝日
土曜日12時まで診療、18時以降の診療も可能
最愛の人に紹介したい歯科医院として、皆さまの健康なお口作りをサポートいたします。
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【著者情報】
土支田ファミリー歯科 院長
杉本 貴由紀
「最愛の人に紹介したい歯科医院」を理念に、患者様一人ひとりに寄り添った診療を大切にしています。すべての患者様を家族のように考え、納得いただける治療選択と最善の医療提供を心がけています。特にお子さまが歯科医院を好きになれる環境づくりにも注力し、将来のお口の健康を見据えた診療を行っています。
経歴
静岡聖光学院高等学校 卒業
鶴見大学 歯学部 卒業
鶴見大学附属病院 総合歯科 臨床研修 修了
愛知県一宮市・犬山市の歯科医院にて勤務
土支田ファミリー歯科 開院

